日本のプロ野球も日本だけのチームに限定せず、今回プレミア12に参加しているアジアの各国とアジアリーグを創ってみてはどうでしょうか?
メジャーリーグは東西3時間の時差の北米大陸にチームがある関係で、アメリカンリーグとナショナルリーグの2リーグで各リーグ東地区・中地区・西地区と分けてあるものの、他地区および他リーグ球団との試合も実施されます。日本でも他リーグとの交流戦が開始され、交流戦の戦い方がシーズンの結果を左右するケースもあり、面白い仕掛けとなっています。
プレミア12に参加している韓国・チャイニーズタイペイに加えて、中国を入れても日本との時差は1時間程度。飛行機で移動しても空港そばの球場であれば、北米大陸横断よりも遥かに短い移動時間で試合が可能になります。
日本のプロ野球の観客動員総数は年間2500万人程らしいので、人口1億2500万人の約20%程度。韓国・チャイニーズタイペイの人口を加えると2億人。中国の野球ファンがどの程度存在するか不明ですが、人口的ポテンシャルは大きいので、対象マーケットとして考えてもよさそうに思います。
その他アジア各国にも野球リーグは存在しているようですが、技術レベルの差がありすぎると熱戦となりにくいこともあるものの、各国のファンの注目を得られるような運営方法を編み出して、アジアリーグとして、今の日本の人口の何倍もの潜在ファン数を獲得しにいくことを考えるとよいと思います。
リーグのフットプリントをアジア圏に広げることで、応援に行く日本の方や日本での開催ゲームに合わせて来日されるインバウンドの方々、そしてそれを支える様々なプロダクト・サービス・インフラを生み出していくのです。
日本のプロ野球リーグは創成期には多くの鉄道会社がオーナーとなり、プロ野球観戦が乗客を生み出すことを期待していた訳ですし、新聞各社も同様にプロ野球結果や関連記事を読む読者獲得でプロ野球団のオーナーになっています。その視点を日本国内に閉じることなく、アジア圏に広げてみようというのがこのアイディアのベースになっています。
もちろん、題材はプロ野球に限定される必要ではなく、いま日本だけで事業展開しているものをアジア圏に広げてみることで関連産業を含めて大きな事業機会を産み出せるものを皆さんと一緒に考え、創造できることを願っています。