終活の意識が高まっているが、楽天インサイトが今年行った調査によれば、実際に行っている人はまだ1割に満たない。遺産、SNSのアカウント、パスワードの管理などなど、やるべきことが多すぎて考えただけで憂鬱になるのが終活だ。そんななかで「tayorie」は、じつに簡単な終活の方法を提示している。大切な人にメッセージを残しておき、自分の死後に自動配信してもらうというものだ。
複数の相手を選べて、それぞれに個別のメッセージを預けることができる。利用者の死亡が確認されてから最短48時でメッセージが送信される。第三者からの報告で死亡の確認が行われるが、生存確認メッセージによる自動確認も可能。tayorieは利用者に対して定期的に生存確認を行う。返事がない場合に所定の段階を踏んで死亡と判断されると預けられたメッセージの送信となる。利用者と受け取りを指定された側は、それぞれ細かい設定も行える。
「tayorie」を運営するtayoriは、代表の小松実咲氏が世話になっていた人から聞いた「夫からの言葉が何かひとつでも残っていたら、気持ちの持ちようも違ったのにね」という一言が創業のきっかけだった。残された人の気持ちに少しでも寄り添うことができるサービスを作りたいと開発を始めた。この名称には、ユーザーにとって「頼り」になる存在であり、大切な想いを未来へ届ける「便り」という意味が込められている。
これはLINEのサービスなので、専用アプリのダウンロードなどは必要なく無料で利用できる。こんな、心の終活も必要かもしれない。
プレスリリース