2. 互いの価値を認める
私たちはしばしば、人生の絶え間ない要求に圧倒されてしまう。自身を失い、気分が沈んでしまったとき、あなたの価値を思い出させてくれる唯一無二のラブ・ランゲージがある。「私の目に映るあなたの姿を通して、あなたがどんなに美しく、勇敢で、価値があるかに気づいてほしい」と伝えることはパワフルだ。このような、シンプルだが奥深い価値の確認は、自分を疑うことの重みを取り除き、パートナー固有の価値を強化し、彼らが必要としている強さと安心感を提供することだ。
自尊心の低い人はしばしば、パートナーの励ましを素直に受け取ることができないかもしれない。けれども、2007年にJournal of Personality and Social Psychologyに掲載された研究によれば、パートナーが自分の価値や重要性に関して言ってくれた称賛について深く内省した場合、こうした人々も、パートナーとの関係からより深い安心感や満足感を得ることができた。
お互いが積極的に、それぞれの本来の価値を思い出させる言葉で語りかけ、努力を認めて励まし、唯一無二の素質に言及し、あるいはただ心からの敬意を表現することで、肯定的な関係の基盤を築くことができる。絆を深めるとともに、両者の価値を高め合うことができるのだ。
3. 小さいけれども重要な思いやり
慌ただしい日々のなかで、シンプルだけれども思いやりのあるラブ・ランゲージは、パートナーの基本的なニーズ、特に栄養と休息のニーズが満たされているかを確かめることだ。食事をしたか尋ねたり、食事をつくってあげたり、休憩をとるように勧めたりすることは、些細なことに思えるかもしれないが、こうした行動は、相手のウェルビーイングを本能的なレベルで気遣うものだ。こうした働きかけが効果的なのは、「どんな小さなことでも、あなたのことを気にかけている」と、さりげなく言っているに等しいからだ。
日常的な思いやりの瞬間を積み重ねることで、永遠の愛が静かに形づくられていく。最初のうちは気づかないが、時が経つにつれてこのような行動は、信頼と安心感の見えない基礎を形成していく。そして、なくなって初めてその大切さを知り、恋しく思うものになる。
どこにも見当たらない靴下の片方を一緒に探してあげたり、休憩するよう促したり、疲れ果てている時に1日オフをとったらと勧めたりする、シンプルな行動の積み重ねが大切なのだ。
このようなラブ・ランゲージの練習をすることで、カップルは安定した、互いに支え合う絆を生み出し、そこに安定と意味を見いだすことができる。結局のところ、愛とは大げさな宣言ばかりではなく、しばしば日々の思いやりのある行動に宿るものだ。このような行為は、人生のハードルを少し超えやすくしてくれるとともに、自分が見てもらえている、価値を認めてもらえている、という実感を生み、そこから深いつながりを感じられるのだ。