経営・戦略

2024.11.29 17:45

DXの使い方次第で従業員のモチベーションをあげられるか

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業務のデジタル化で企業の抜本的な改革を目指すDXの推進が叫ばれているが、いまだその必要性を感じない経営者も多い。しかし、業務の効率化の先には、もっと重要な恩恵があった。

デジタル化がもたらす恩恵を説明しても、現行の方法で間に合っていると考える企業幹部は多い。そこまでコストをかけて、慣れ親しんだ業務のフローを変革することにどれほどのメリットがあるのか、理解しにくい面もある。そこに、大きな説得力を持つ調査結果が示された。「PCAクラウド」などサブスクリプション型基幹業務システムの開発販売を行うビー・シー・エーが、DX推進が実感できている会社員100人と実感できない会社員100人の合計200人を対象に行った調査から、DXの驚くべき効果が判明した。

まず、現在の仕事に情熱を持ち、満足しているかとの問に、推進組の「当てはまる」と「やや当てはまる」が合わせて9割を超えたのに対して、非推進組は約5割にとどまった。「まったく当てはまらない」は推進組では1割未満だったが、非推進組は3割近くにのぼっている。

また、勤務先の目標やビジョンに共感し、長く働きたいかとの問でも、推進組は「非常にそう思う」と「やあそう思う」が合計で9割を超えたのに対して、非推進組では5割を下回った。

さらに、上司や同僚と適切なサポートを提供し合えているかという問においても、推進組はやはり9割を超え、非推進組は5割を切る。
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文 = 金井哲夫

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