ハイテク業界の著名なアナリストもこの動きに言及しており、「Ouraは血糖値のモニタリングを広く普及させるための小さな一歩を踏み出すのかもしれない」と述べている。
筆者は以前からOura Ringを愛用しているが、このデバイスは複数の健康指標をモニタリングする機能を持っており、風邪や新型コロナウイルスにかかりそうだと判断した場合にはそれを警告する機能も備えている。
ブルームバーグのマーク・ガーマンは、最新のニュースレターPower Onの中で、「Ouraのユーザーは、新たな提携によってDexcomのデバイスやアプリを通じて血糖値のデータを入手可能になり、自身の健康状態をより完全に把握できるようになる」と述べている。彼はまた、「私は個人的に、この提携が両社にメリットをもたらすと考えている。アップルやグーグル、サムスンや他のフィットネス製品のメーカーが、これに続いて自社の血糖値測定ツールの開発を加速させることを期待している」と付け加えた。
筆者は過去にアップルと血糖値の測定に関して話したことがあるが、その際に同社はApple Watchに関連して、非侵襲的な方法で血糖値を測定するためのテクノロジーの開発を進めていると述べていた。アップルがこの技術に取り組んでいることは確かだが、まだ完成には至っていない模様だ。
読者の中には血糖値を意識したことがない人も多いと思われるが、ガーマンは興味深いポイントを挙げている。彼によると、血糖値のトラッキングを行っている人々の多くは、実際に糖尿病や低血糖の症状を抱えている人々だという。それに対して、Apple Watchや他のフィットネスデバイスで心拍数をモニタリングしている人々の中で、心臓に問題を抱えている人は非常に少ないとガーマンは述べている。
筆者はガーマンと同じ見方で、それと同時に、知識を持つことが大切だと考えている。血糖値についてより多くのことを知っていれば、食事や運動、睡眠に対する体の反応をよりよく理解できるかもしれない。「データは、人々の血糖値曲線の理解を助け、長期的には糖尿病のリスクを避けるための手助けにもなる」とガーマンは述べている。
さらに、ガーマンのコメントで筆者が最も共感するの次のような一節だ。「Ouraは、スマートリング分野で確かな実績をあげている。彼らのテクノロジーは、競合を大きくリードしており、まるでアップルのプロダクトのように感じられるシンプルな製品を生み出している」
(forbes.com 原文)