「度々のご連絡失礼いたします」の基本的な意味
フレーズの意味と背景
「度々のご連絡失礼いたします」という表現は、短時間で何度も連絡する際に使われるビジネス敬語です。このフレーズには、相手に対して繰り返し連絡することへの恐縮の意を表すと同時に、礼儀を示す意味があります。「度々」は頻繁に、「失礼いたします」は謙譲語であり、相手への敬意を示す表現です。
使用する場面
「度々のご連絡失礼いたします」は、メールや電話でのやり取りが連続して行われる場面で使われます。特に、取引先や顧客といった目上の人に対して、何度も連絡を取る必要がある場合に適した表現です。
ビジネスシーンでの使用例
言い忘れたことを伝える場合
メールや電話の後に重要な内容を言い忘れた場合、すぐに補足の連絡をする必要があります。その際にこのフレーズを使うと、相手に丁寧な印象を与えます。
例：
「度々のご連絡失礼いたします。先ほどお伝えすべき内容を失念しておりましたので、追記させていただきます。」
追加の質問や意見がある場合
前回の連絡後、新たな疑問や意見が生じた際にも使用されます。これにより、相手に敬意を示しつつ、自分の疑問を伝えられます。
例：
「度々のご連絡失礼いたします。先ほどのご説明について追加でお伺いしたい点がございます。」
再確認やスケジュール調整の場合
会議やプロジェクトの進行状況を再確認したり、スケジュールを調整する際にもこの表現が便利です。
例：
「度々のご連絡失礼いたします。先日の会議について再度確認したい事項がございますので、ご対応いただけますと幸いです。」
「度々のご連絡失礼いたします」の類語・言い換え表現
よく使われる類語
- 「重ねてのご連絡失礼いたします」: 再びの連絡を丁寧に示す表現。
- 「再度のご連絡失礼いたします」: 一度目の連絡を踏まえたうえでの再度の連絡を示す表現。
- 「何度も申し訳ございません」: 繰り返し連絡することに対して直接的に謝意を示す表現。
- 「お忙しいところ恐縮ですが」: 忙しい相手に対する配慮を強調する表現。
- 「度重なるご連絡、恐縮ですが」: 頻繁な連絡に対する謙遜の意を示す表現。
言い換え例
例：
- 「再びのご連絡となり恐縮ですが、〇〇についてご確認いただけますでしょうか。」
- 「たびたび失礼いたしますが、追加の資料をお送りさせていただきます。」
「度々のご連絡失礼いたします」を使う際の注意点
初対面の相手には使用しない
このフレーズは、既に連絡を取ったことがある相手に対して使用します。初めて連絡する場合には、「はじめまして」や「ご連絡失礼いたします」といった表現が適切です。
冠婚葬祭では使用しない
「度々」という言葉が重ね言葉にあたり、不幸や再婚を連想させることから、冠婚葬祭の場では避けるべき表現です。代わりに、「何度も申し訳ありません」といった表現を使用します。
連絡の頻度に注意する
「度々のご連絡失礼いたします」を使いすぎると、相手にしつこい印象を与える可能性があります。本当に必要な場合のみ使用するように心がけましょう。
「度々のご連絡失礼いたします」を使ったビジネスメール例
例1: 追加情報の提供
件名: 追加情報のご連絡
〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
度々のご連絡失礼いたします。先日お送りした資料に関しまして、追加で重要な情報が判明いたしましたので、再度ご連絡差し上げます。
添付ファイルに詳細を記載しておりますので、ご確認いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
例2: スケジュール調整
件名: 会議日程の再調整
〇〇様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
度々のご連絡失礼いたします。先日の会議日程について、都合により再調整をお願いしたく存じます。
以下の日程をご提案いたしますので、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。
・〇月〇日（〇）〇時～
・〇月〇日（〇）〇時～
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
敬具
まとめ
「度々のご連絡失礼いたします」という表現は、ビジネスコミュニケーションにおいて繰り返し連絡を取る場合に相手への配慮を示す重要なフレーズです。ただし、使用する際は文脈や相手との関係性に配慮し、適切な頻度と内容で連絡を取ることが大切です。類語や言い換え表現を活用しながら、相手との円滑なやり取りを心がけましょう。
