トルクは、2005年の設立以来、19年以上にわたり安全性を重視した自動運転テクノロジーの開発に取り組んできた。同社は自動運転車両向けのソフトウェアと統合ソリューションを提供しており、米国での長距離輸送向けの自動運転トラックの商業化に注力している。
同社は、大株主で開発パートナーでもあるダイムラー・トラックス・ノースアメリカ(DTNA)との連携で製品仕様を確定させ、商用化のための製品検証(プロダクト・バリデーション)に成功したと10月末に発表した。
トルクは、ミシガン州アナーバーおよびテキサス州ダラス/フォートワース地域でのオペレーションを開始する。同社によると、ミシガン州東部は自動運転技術のイノベーションと開発の拠点として適している。また、ダラス/フォートワースは、州間高速道路35号線を通るダラスからラレドまでの重要な試験ルートに近接している点で、戦略的な優位性があるという。
トルクは、現状でアルバカーキにある多くのリソースをダラスに移行し、アナーバーとダラスで100人以上を数カ月以内に採用する予定という。
今回の発表に至る大きな転換点は、トルクの自動運転トラックが製品検証を突破したことだ。同社の車両は、複数車線の閉鎖されたコース環境で、人間のドライバーを乗せずに時速65マイル(約104キロ)での試験運行を成功させ、スケーラブルな製品リリース段階に入ったことを確認した。
「当社の車両は、繰り返し行われた無人運転試験を通じて、信頼性の高さが確認された」とトルクのCEOのピーター・ボーガン・シュミットは語った。同社は、2027年までに安全で堅牢な自動運転トラックソリューションを大規模に商用化すると述べている。
トルクは今後、州間高速道路35号線でのテストを通じて、自動運転トラックの運用を拡張するためのあらゆる側面(車両検査やヤードでの役割、車両の発進・回収、ミッションコントロールなど)を検証すると述べている。
同社は、2027年の商業運用の開始を目指す上で、ダラス/フォートワースとラレド間の路線で最初の無人運転のオペレーションを行なうと述べている。
(forbes.com 原文)