ラッセル2000は、大統領選の直後の7日に約5.8%上昇し、その後も高値圏を維持している。投資家は、このセクターがトランプ新政権の減税や規制緩和の恩恵を受けることを期待している。また、小型株は国内市場に焦点を当てる傾向があり、トランプの関税の影響を回避できる可能性がある。
小型株への投資のチャンス
「今は小型株を買うための世代を超えたチャンスと言える」と約9億8000万ドル(約1520億円)を運用するオーバーウィス・スモールキャップ・オポチュニティファンドのケン・ファルサラスは述べている。しかし、小型株の企業の業績はまちまちであり、約40%が利益を上げていない。フォーブスは、今年のトップ100をまとめるにあたって、時価総額が3億ドル(約466億円)から20億ドル(約3110億円)の914社を分析した。ラッセル2000の構成銘柄の中には、時価総額が100億ドル(約1兆5530億円)を超える企業も存在するが、中央値は約10億ドル(約1550億円)だ。フォーブスはまた、1株の価格が5ドル未満の企業と、過去12カ月間に収益が減少した企業も除外した。その後、残りの322社を株式のリターンや売上成長、株主資本利益率、利益成長を基にランク付けした。
ランキングの1位は、カリフォルニア州エルモンテのGigacloud Technology(ギガクラウド・テクノロジー)だ。ロジスティクスソフトウェアを手がける同社の株価は、過去1年で約150%の急上昇を遂げているが、ボラティリティが高く、3月以降にその半分の価値を失っている。ギガクラウド・テクノロジーの年間売上高は、前年比90%増の11億ドル(約1700億円)を記録したが、株式の評価は異常に低く、株価収益率(PER)は7.6倍となっている。