だが、ウクライナ東部ドネツク州の最前線の都市であるクラホベ方面では、ウクライナ軍の戦車は慎重とは真逆だ。ウクライナ軍の少なくとも2個旅団の戦車はロシア軍の執拗な攻撃に立ち向かい、敵の強襲グループと至近距離で戦闘を行ったり、必ずあるドローン攻撃をかわすために煙幕を張って移動したりしている。
18日かその少し前、ウクライナ空挺強襲軍第46独立空中機動旅団の所属と推測される戦車2両は、クラホベ近郊の廃墟と化した地区でロシア軍部隊と交戦した。戦車は発砲しては移動、発砲しては移動し、発煙弾の煙幕で遮って、ロシア軍のドローン少なくとも1機をかわして走り去っている。
Footage of an epic tank battle near Kurakhove. The Ukrainian tank in front fires at the houses where the Russians were hiding, then blows a smoke screen and retreats. The second tank, which was providing cover, comes under attack from an enemy FPV. pic.twitter.com/trfC4xhcfs
— WarTranslated (Dmitri) (@wartranslated) November 18, 2024
ドイツなど西側諸国から供与されたレオパルト1A5やレオパルト2A4、旧ソ連から引き継いだT-64やT-80といった戦車を装備するウクライナ軍の戦車大隊は、数週間前からクラホベ方面で戦闘を続けているもようだ。
ウクライナ軍は10月末、ボウチャ川の貯水ダムの南側にあるクラホベの最も防御しやすいエリアへと西に後退した際、損傷したレオパルト1A5を1両遺棄している。ウクライナ軍の砲兵部隊は最近、ロシア軍の前進を妨害するためダム付近の橋を爆破している。
14/15 Abandoned Leopard 1A5 near Kurakhove
— Ukraine Control Map (@UAControlMap) October 28, 2024
Coordinates: 47.987770, 37.323405
Map view: https://t.co/nza4jCzcaq
Source: https://t.co/qFbrqrEbJK
12日には、ウクライナ陸軍第33独立機械化旅団のレオパルト2A4戦車などがロシア軍の強襲グループを撃破した。そして現在、第46空中機動旅団のT-80かT-64とみられる戦車が、クラホベ郊外のどこかでロシア軍部隊を翻弄しているようだ。