まず、落ち着いてほしい。データは本当に消えたわけではない。しかし、重要な情報を保存しているはずの「メモ」の一覧が空っぽになっているのは非常に困惑する状況だ。しかも個々のメモはロック機能を使って保護できるため、パスワード管理アプリの代わりに利用している人もいる。
データは非常に価値があるものであり、その消失は大きな不安を引き起こす原因となる。しかし、幸いなことに「メモ」のデータは削除されたのではなく、一時的に見えなくなっているだけだ。以下に、データを取り戻す方法を説明する。
アップルは、MacRumorsのジョー・ロシニョールが発見したサポート文書でこの問題を認めている。そしてアップルは、「iCloudのメモがメモアプリに表示されない場合」という安心できるタイトルの下に対処法を示して、問題がiCloudの同期に起因していることを説明している。同社はこれを正式に「バグ」と呼んではいないが、今後のiOSアップデートにより、この手順を踏む必要がなくなることを目指しているのは想像できる。
ユーザーたちはすでに似たような解決策にたどり着いていたが、より利便性と明確さを追求するために、以下にアップルの公式手順を紹介する。この手順は、iPadやVision Proにも適用される。
次に示すのが、アップルの公開したiCloudの同期設定を確認し、必要に応じて再起動する方法となる(上記公式手順の引用)
「iCloudメモがiPhone、iPad、またはApple Vision Proに表示されない場合は、以下の手順に従ってください。
1. 設定アプリを開いて、ご自分の名前(ユーザ名)をタップします。
2. 「iCloud」をタップし、「メモ」をタップします。
3. 「この[デバイス]を同期」がオンになっていることを確認したら、メモアプリを確認します。
4. それでもメモが表示されない場合は、iPhone、iPad、またはApple Vision Proを再起動します。再起動した後、設定をもう一度確認してください。これらの手順を行うと、iCloudメモが表示され、同じApple Accountでサインインしているデバイスで同期が再開されるはずです。同期が完了すると、iCloudにこれまで同期されたコンテンツが表示されるはずです。」
アップルは9月にiCloudの利用規約を更新しており、これに同意した後に問題を経験したユーザーもいるようだ。
(forbes.com 原文)