「パンドラの箱開けた」と独首相を批判
ドイツのオラフ・ショルツ首相は15日、およそ2年ぶりにプーチンと電話協議し、プーチンに対して、ウクライナに対する戦争の終結とウクライナからのロシア軍の撤退を求めた。ゼレンスキーは、ショルツは「パンドラの箱を開けてしまった」とプーチンとの協議を批判した。
プーチンとの和平交渉は「不可能」と法律で規定
ウクライナとロシアの和平を求める議論は今年に入り活発になった。プーチンは5月、現在の戦線を固定する形での停戦に応じる用意があると報じられたが、ゼレンスキーや米欧の当局者はこの案を退けている。米シンクタンクの外交問題評議会(CFR)によれば、10月16日時点でロシアはウクライナの領土のおよそ18%を占領している。
ロシア大統領府は今月、プーチンは戦争の終結についてトランプと話し合う用意があるものの、ロシア側の要求を変えるつもりはないと述べている。
ゼレンスキーは2022年10月、プーチンがウクライナの領土を併合しようとしているのは「火を見るより明らか」だとして、プーチンとの和平交渉は「不可能」と明記された法令に署名した。ゼレンスキーは、ロシアに対してウクライナの領土一体性の回復やウクライナからの軍撤退を求める10項目の和平案を提起している。
(forbes.com 原文)