米国東部時間11月14日の午後3時30分現在、エリソンの推定純資産は2284億ドル(約35兆6802億円)に達し、ベゾスの推定純資産である2273億ドル(約35兆5084億円)を僅差で抜き去った。これにより、エリソンは推定純資産が2999億ドル(約46兆8461億円)である世界一の富豪、テスラのイーロン・マスクの次に位置する第2位の億万長者となった。
エリソンの純資産は14日の取引で29億ドル(約4530億円)減少した。オラクルの株価はこの日、1%強の下落となり、ここ数日間は軟調が続いている。
アマゾンの株価はこの日の取引開始から1時間ほど上昇していたものの、最終的には1%以上下落した。これにより、ベゾスの純資産は18億ドル(約2811億円)減少している。
エリソンとベゾスは、フォーブスの億万長者番付における2位の座をめぐって数週間にわたって争ってきた。オラクル株が上昇した9月にエリソンが第2位の座をつかみ、アマゾンが好決算を発表した今月初めにはベゾスがその座を取り返していた。
エリソンとベゾスの順位が繰り返し入れ替えるなか、メタ共同創業者のマーク・ザッカーバーグは世界第4位に留まる。1991億ドル(約31兆868億円)の推定純資産を誇るザッカーバーグも、エリソンとベゾスの2位争いには参加できていない。この1カ月におけるメタの株価はオラクルとアマゾンと比べ軟調であり、メタの株価は同期間で2%以上下落した。
エリソンやベゾスをはじめ、マスクや世界的投資家のウォーレン・バフェットといった億万長者たちは、2024年の選挙をきっかけに純資産が急増した。エリソンの純資産は選挙後に120億ドル(約1兆8730億円)、ベゾスの純資産は70億ドル(約1兆926億円)それぞれ増加している。最新の決算報告におけるオラクルの純利益は前年同期比21%増加し、市場予想を上回る結果となった。これにより、同社の株価は今年に入って77%以上急騰している。
アマゾンの株価は、年初来で40%近く上昇した。アマゾンの株価は2022年に急落したが、同社はそれ以来コスト削減策に取り組んでおり、2万7000人以上の従業員を解雇を発表した。直近の決算では、市場予想を17億ドル(約2653億円)上回る1589億ドル(約24兆8017億円)の収益を計上している。
(forbes.com原文)