また、パートナーとの関係において、目に見えない負荷について対処がなされないこともよくある状況だ。その理由の一つは、負荷を負っている本人でさえ、それを特定するのが難しいからだ。しかし、パートナーの一方が、自分は状況に圧倒されていると感じ始めたり、隠れてやっている知られざるタスクに不満を抱き始めたりすると、アンバランスさが明らかになる。
見えない負荷のバランスをとるために互いに協力できる方法を、いくつか紹介しよう。
・負荷の存在を明らかにする
目に見えない負荷について率直に伝えることで、その精神的・感情的な努力を相手も理解することができる。自分が負荷だと感じているタスクや責任の例を共有し、それが自分の体力や気分にどのような影響を与えるかを説明しよう。パートナーにも、自身の体験を共有するよう勧めよう。・責任をリスト化し、平等に分担する
多くの場合、目に見えない責任を視覚的に表現することで、より具体的な対応が可能になる。相手とともに、それらをリストアップし、双方が公平だと感じられる方法で分担を決めよう。・意識的になり、積極的に対応する
何をすべきか指示されるのを待つのではなく、何がなされるべきかについて観察し、それをシンプルに実行する習慣を双方が身につけよう。これは、家庭生活や関係性の円滑さを保つため、些細な物事や責任に意識的に注意を払うことを意味する。・定期的にチェックする
責任を分担した後も、定期的に互いの状況を確認することが大切だ。関係性はダイナミックに変化するものだが、家庭のニーズも同様だ。定期的なチェックと意思決定の共有により、双方が過度の負荷を感じることなく、必要なときに調整できるようになる。「目に見えない負荷」を理解することは、その存在を指摘し相手を批判することではなく、責任を共有する考え方を養うことだ。また、より健全なバランスのために、パートナーがそれぞれどのように貢献できるかを認識することだ。こうした負荷のバランスをとることで、負荷を一人で背負うことから生じる疲労から解放され、双方がより十分に力を発揮できるようになるだろう。
(forbes.com 原文)