ヘルスケア

2024.11.14 12:00

「肥満症治療薬」を使用した女性が死亡、英国で初となる事例

患者の安全

2024年1月から2024年5月までのイエローカード制度のデータによると、チルゼパチドとの関連が疑われる死亡例は2件ある。ただし関連性はまだ証明されていない。

MHRAの最高安全責任者アリソン・ケイヴ博士はBBCに対し、次のように述べた。「MHRAにとって、何よりも優先されるのは患者の安全だ。MHRAが求める安全性、品質、有効性の基準を満たさない限り、いかなる薬剤であろうと承認されることはない。MHRAには、あらゆるヘルスケア製品を対象にした、堅牢で安全な観察ならびに監視システムがある」

「最新エビデンスに基づけば、正式に認められた症状のために使用された場合、GLP-1受容体作動薬のメリットは潜在的なリスクを上回る」

MHRAは、亡くなったマクゴーワンの遺族に対して「心から哀悼の意」を表すると、ケイヴ博士は続けた。

イーライリリー英国支社の広報担当者は、筆者へのメールで、「患者の安全は当社にとっての最優先事項だ」と述べた。「マンジャロは、医薬品の効果とリスクに関する広範な評価をもとに承認された薬剤だ。当社は、世界中の規制当局に対し、当社が製造する全薬剤の効果とリスクに関する情報を提供し、処方者が最新情報を入手できるようにしている」

また、「当社が製造する全薬剤の安全情報を継続して監視、評価、報告することを約束する」と述べている。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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