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2025.01.09 14:15

「日本で健康診断を」の中東富豪も。現役CAが見た海外富裕層のリアル

Getty Images(写真はイメージ)

自然や伝統文化の「保護」にも関心


——:教養のある富裕層の消費傾向について教えていただけますか?
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柳田氏:私見ですが、教養のある方は自然や伝統文化を守ることにも関心が高いので、「爆買い」よりは体験、絶景など美しいもの、教養が身につくことにお金をかけたいタイプだと思います。

あとは、やはり食事ですね。豪華な会席料理からラーメンまで、幅広く好まれます。しかも、外国人向けに用意されたものではなく、日本人が好むお店での食事を望まれます。

今の時代は難しいですが、食事は「外国人がいない」場所でするのを望む方が多いです。
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「外国人観光客に人気、すなわち、本格日本食ではない」といったマイナスなイメージが大きいようです。

「ザ・日本人」が行くような場所の案内、予約サービスなどを望まれますね。

2.のカテゴリーは「映え」と「プライベート」が大好物


——:2のタイプについてはどうでしょう?

柳田氏:このタイプは、1のタイプと違って歴史や文化には興味が薄く、Instagramが盛んなこともあり、「映え」や「自慢できる体験」を重視します。

これまで私が1番多く旅行アレンジをしたタイプなのですが、何でも「プライベート」という名前がつくことが大好きです。

USJのVIPプライベートツアーとか、ディズニーのVIPツアーみたいなのは大人気で、よく予約してあげていました。五感で楽しむ文化体験などより目で楽しめる体験が人気。

1のタイプと同じく、自然や絶景は好きなのですが、例えば、UAEを中心とした中東の方は、絶景の川下りを貸し切り船で体験したりなど、よりプライベートでビジュアルで楽しめる自然体験を求めます。

また、桜がとにかく好きなので、桜の絶景場所へのプライベートツアーは毎年大人気。

本栖湖で開催される「富士芝桜まつり」は、依頼がたくさんあって、都内からタクシーを手配するのが大変でした。

このタイプの富裕層には日本の果物も人気で、ぶどう狩りや桃狩りの体験も需要が高く、日本から果物をお取り寄せしている人もいます。

ほかには、2.のタイプは買い物好きなので、ブランド店で日本限定版のアイテムとか新作をプライベート感覚で見せて頂けるサービスなども需要があると思います。

そのぶん、とにかく荷物が多いので、パッキングサービスも必須。爆買い好きで、親族も多いのでお土産が多いのです。

いつも帰国時に、パッキングしてくれる人を探しています。あとは、哺乳瓶を洗ったり、赤ちゃんの洋服やガーゼを畳んだりという、日本人にとってはなんてことないことでも、全てナニーさん(子守)にお願いしているので、旅先でもそのようなサービスを求められます。
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文=清水裕美子 編集=石井節子

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