テクノロジー

2024.11.15 11:00

2025年のソフトウェア開発業界を徹底予測、生成AIが変える現場

Shutterstock.com

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今年、ほぼすべてのソフトウェアツールベンダーが、自社のツールに生成AIによる「コパイロット(副操縦士)」機能を組み込む(あるいは組み込む計画をしている)という動きが見られた。そして、それにはもっともな理由がある。フォレスターが発表した最新の開発者調査によれば、49%の開発者がソフトウェア開発のコーディング段階で生成AIアシスタントを使用する予定、もしくはすでに使用していると示されたのだ。フォレスターはこれらの生成AIコーディングアシスタントを「チューリングボット」と呼んでおり、生成AIがコーディングだけでなく、ソフトウェア提供のすべての段階に浸透する強大な力になると考えている。

しかし、AIアシスタントはソフトウェア開発における生成AI革命の始まりに過ぎない。生成AIは今後10年間でソフトウェア開発そのものの定義を変えるだろう。2025年のソフトウェア開発分野において、私たちは次のように予測している。

1. 1つ以上の組織が、開発者の50%をAIで置き換えようとして失敗する

フォレスターが発表した2024年の開発者調査によれば、開発者は作業時間の約24%をコーディングに費やし、残りの時間は設計、テスト作成、バグ修正、ステークホルダーとの会議に費やしている。

したがって、生成AIコーディングアシスタントの使用により開発者の生産性が向上すると期待されるものの、開発者が単にコードを書く以上の多くの作業を行っていることは明らかだ。だからこそ、リーダーは過度な期待から一歩引いて、開発者のデスクで実際に何が起きているのかを見極め、その期待がどれだけ現実的かを慎重に考える必要がある。

たとえコパイロットがあっても、プロセスに関わる開発者は、提案されたコードが正しいか確認し、そのコードが意図したとおりに動作するか検証し、誤った提案が返ってきた場合(それは必ず起こる)、それが本番環境に導入されないようにする役割を担っているのだ。生成AIの現実に足をすくわれないようにし、適切に期待値を設定しよう。

2. 企業の50%が個別のベスト・オブ・ブリードのツールを捨て、DevOpsプラットフォームに移行する

プラットフォームはベスト・オブ・ブリード(特定の分野で最も優れた製品)の個別ツールに対して優位性を増し続けている。プラットフォームエンジニアリング(開発者が効率的に作業できる共通の環境やサービスを提供する手法)はユーザーの間で大流行しており、ソフトウェアツールベンダーはプラットフォームの販売に熱心だ。

実際、かつてニッチだったソフトウェア開発ツールの市場を見れば、かつてはベスト・オブ・ブリードだった多くのベンダーが長年にわたり合併・買収を重ねてきたことがわかる。そしてそれは継続的インテグレーション(CI)や継続的デリバリー(CD)だけでなく、アプリケーションポートフォリオ管理からアプリケーションパフォーマンス管理に至るまで同様なのだ。誰もパイの一切れで満足せず、パイ全体を求めているのだ。
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翻訳=酒匂寛

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