トランプ・メディアの株価は、大統領選の結果を受けて11日までに20.6%上昇し33.41ドルに達していたが、その後は下落し、米国東部標準時12日午後2時40分頃に31ドルを下回った。
トランプは、トランプ・メディア株の約57%を保有しており、その持ち分の価値は、株価が45.77ドルの高値を記録した6日には52億ドルに達していた。しかし、その後の株価の下落で11日には38億ドル、12日には35億ドル(約5410億円)に減少している。
トランプ・メディアの株価は、トランプが先週、自身が同社株を売却するという噂が「フェイクで根拠がなく、おそらく違法な主張だ」と発言した後に上昇したが、その噂の詳細は不明だった。トランプは、以前に同社の株式を売却するつもりがないと述べていた。
トランプの保有資産は、最新の推計で56億ドルと評価され、彼は世界で591番目の富豪となっている。昨年3月に上場したトランプ・メディアの株価は、値動きが激しいことで知られ、昨年10月に急騰した際にはトランプの資産を80億ドルを超える水準に増加させていた。
トランプは、持ち分を売却しないと述べているが、トランプ・メディアの他の幹部は一部の株式を売却する計画を発表している。例えば、同社の最高財務責任者(CFO)のフィリップ・ジュハンは、2025年12月までに約1340万ドル相当の株式を売却する計画を今月初めに米証券取引委員会(SEC)に提出している。
トランプ・メディアは、3月に特別買収目的会社(SPAC)のデジタル・ワールド・アクイジション・コープとの合併を通じて上場したが、それ以来、専門家はこの株を値動きが激しい「ミーム株」と見なしてきた。
トランプ・メディアは、先日発表した第3四半期決算で1900万ドルの純損失を報告し、その原因として法務費用とストリーミング事業の影響を挙げていた。同社の株価は、バイデン大統領との討論や7月に発生した暗殺未遂事件の後に上昇したが、9月のカマラ・ハリス副大統領との討論会後には下落した。
トランプ・メディアの株価は、大統領選でトランプが勝利した後に一時的に急騰したが、翌日には約23%急落していた。
(forbes.com 原文)