欧州

2024.11.12 17:00

クルスク州でロシア軍がなりふり構わぬ猛攻 ウクライナ軍の強力な3個旅団と死闘に

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ウクライナの軍人も死んでいる。Kriegsforscherは、ロシア軍がウクライナ人捕虜6人を処刑するのを目撃したと述べている。第155海軍歩兵旅団などが行ってきた残虐な殺害がまた重ねられたということだ。
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ウクライナ軍は、東部の前線がロシア軍の執拗な攻撃によって危険なほど崩れてきているために、クルスク州への増援部隊を見つけるのに苦慮している。一方のロシア軍は、数千人以上とされる北朝鮮部隊によってクルスク州の前線部隊を補強できている。Kriegsforscherによれば、ロシア軍は精鋭の第76親衛空挺師団の第104連隊もクルスク州に向かわせているらしい。

ロシアの政権の目標は、突出部の中心にあるスジャ町に据えられている。ウクライナのシンクタンクである防衛戦略センター(CDS)は「ロシア連邦の軍事・政治指導部は、次期米大統領の就任前にクルスク州スジャの支配を取り戻すことを決定した」と説明している

トランプはロシアとウクライナの戦争を終結させると公約している。トランプの主な(今のところ実施不可能な)提案は、戦線をどこであれ凍結するというものだ。仮に休戦協定がきょう成立するとすれば、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はウクライナの国土12万平方km近くを獲得し、クルスク州のロシアの国土650平方kmほどをウクライナに譲ることになる。
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プーチンの狙いが、停戦前にクルスク州の残りの地域を奪還し、ウクライナがロシア領内のどこも支配できていない状態にすることにあるのは明らかだ。ロシア軍の性急な攻撃の裏にはこうした政治的な思惑がある。ロシア軍は巧みな戦術をとろうとせず、正面から突撃し、大量の死者を出している。ロシアは有利な休戦か、大きな代償を伴うさらに1年の戦いかという2つの可能性に直面している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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