高品質で持続可能なタンパク質
サレアは、既にいくつかの食品メーカーと協業し、テストや概念実証を開始している。フェールマンは、今後の4〜5年で同社の技術を使った培養肉が店頭に並ぶようになると考えている。サレアは、提携メーカーが生産ラインを立ち上げる際に技術を提供することで、もっと早く収益化することができるだろう。今回の発表は、投資家の培養肉分野への関心の高さを表している。サレアは、調達した資金を事業拡大と製品開発に充当する計画だ。今回のラウンドはFounderfulが主導し、Kost Capitalが参加した。これにより、同社の累計調達額は約440万ドル(約6億7000万円)に達した。
「サレアは、培養肉の可能性を解き放ち、残酷でなく、持続可能な未来への道を開いた」と、Founderfulのプリンシパルであるアントニア・アルバートは述べている。
食品メーカーも、サレアの可能性に期待を寄せている。「細胞農業の成長性が高いことは明らかだが、スケールさせるためには資本や専門性に加え、サレアのような革新的なソリューションが必要だ」と、スイスの乳製品・代替タンパク質大手であるエルサ・グループのロビン・マシューCEOは言う。
「培養肉が規制され、世界中で消費されるようになった今、業界は次の進化を遂げようとしている。サレアのプラットフォームは、優れた食感を持つ高級培養肉製品への扉を開くだけでなく、生産コストを大幅に削減し、消費者に高品質で持続可能なタンパク質の幅広い選択肢を提供するものだ」と、培養肉メーカーVowの元最高科学責任者、ジェームズ・ライアル博士は語った。
(forbes.com 原文)