ヘルスケア

2024.11.12 14:00

光を浴びる「高照度光療法」、うつ病患者の寛解率を向上

高照度光療法は、30年ほど前から、睡眠相後退症候群といった睡眠障害の治療に活用されてきた。睡眠相後退症候群は、明け方近くまで眠れず、朝になるとなかなか起きられないという特徴がある。こういう症状に対して、高照度光療法は、人の睡眠パターンを少しずつ調整して変化させることで作用する。ライトボックスはまた、先進国で冬期に、非季節性うつ病の治療にも用いられている。これらの治療において、高照度光を浴びる適切な長さと光の強さは、医療従事者が決定しなくてはならない。

こうした研究結果は有望であり、高照度光療法の可能性を示している。とはいえ、市販されている高照度光のライトボックスを購入して、自宅で使用したとしても、さほど効果は得られないかもしれない。2019年に発表された、市販のライトボックスに関する研究には、こう書かれている。

「『1万ルクス』の照度をうたう製品であっても、過度に近い距離や、一定の照射範囲でしか高照度を浴びられないものや、まぶしさが許容範囲を超えていたり、照度にムラがあったりする場合がある。エビデンスで裏付けられた光量を確実に照射できるライトボックスを選ぶことが重要だ」

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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