年間100億ドル規模の市場
フォーチュン・ビジネス・インサイトは、セールス・インテリジェンス市場が2032年までに年間100億ドル(約1兆5000億円)規模に達すると推定しており、投資家もPersana AIに注目している。今回のシードラウンドには、YコンビネータやRace Capital、Stage 2 Capitalのほか、顧客関係管理ソフトウェアのHubSpot(ハブスポット)でCTOを務めるダルメッシュ・シャーなどのエンジェル投資家も参加した。「ラッシュとスリヤは、LinkedInの営業チームが抱えていたプロスペクティング(見込み客の開拓)の課題を解決した。Persana AIの顧客は、営業チームによるプロスペクティングの生産性と効率が10倍も向上し、同社のサービスに興奮している」とRace Capitalのゼネラル・パートナーであるイーディス・ヨンは話す。
Persana AIは、今回調達した資金をプラットフォーム機能の拡張に充当する計画だ。同社は、GTMサイクルのさまざまなステージを支援する自律型のデジタルエージェントの開発を進めている。
Zoominfo(ズームインフォ)やApollo(アポロ)などのライバル企業も同様の取り組みを進めているが、Persana AIは「データプロバイダーのエコシステム」によって優位性を構築できると考えている。
「今後は、プロスペクティングだけでなく、顧客のオンボーディング、ポストセールスエンゲージメントなど、価値の高い他のGTM機能の提供も行うことを計画している。これらのイノベーションにより、Persana AIはカスタマージャーニー全体を管理するための一元化されたプラットフォームになれるだろう」とシャハニは語った。
(forbes.com 原文)