2024.11.10 12:00

アートと歴史、自然を堪能 外国人がおすすめする「瀬戸内旅4選」

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ここ何年かで、日本は観光客の間で絶大な人気を誇るようになった。それでもまだ、日本には外国からの旅行者が足を運ぶことの少ない、驚くほど美しくて、豊かな文化の息づく地方がいくつもある。そのひとつが西日本の瀬戸内だ。大小数百ののどかな島々が浮かぶ瀬戸内海と、その沿岸の本州・四国7県からなる瀬戸内地方は、アート、カルチャー、歴史、そして風光明媚な景色に彩られている。

日本のあまり知られていない地方を探索したい人は、瀬戸内を訪れればきっと「日本らしさ」のひとつに触れることができるだろう。ここでは、外国人向けに瀬戸内周遊のモデルコースを20あまり案内しているウェブサイト「Setouchi Journeys」を参考に、瀬戸内の魅力を発見するのにうってつけの4つの旅を紹介したい。

全員乗車! 観光列車「La Malle de Bois」

かわいい列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」に揺られながら、瀬戸内海沿岸や少し内陸に入った町を巡ろう。トコトコと走るこの特別列車では、瀬戸内海の多島美をはじめ、自然の景観を車窓から眺められるほか、降りた先で現代アーティストの展示なども楽しめる。岡山駅を拠点に、年間を通じて4つのルートが設定されていて、それぞれ瀬戸内の人気観光地を回ることができる。この秋には、国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の開催に合わせ、岡山駅と新見駅を結ぶ「ラ・マル やまなみ」も期間限定で運転中だ。日本の森や自然をたたえるアート作品を展示するこの芸術祭は、岡山県北部を中心とする12市町村を会場に、9月28日から11月24日まで開かれている。

観光列車「La Malle de Bois」(Getty Images)

観光列車「La Malle de Bois」(Getty Images)

歴史と文化に浸る

広島県竹原市で、日本の歴史の魅力にどっぷり浸かろう。市内の「町並み保存地区」には、最も古いもので300年以上前にさかのぼる歴史的建造物が100棟以上立ち並ぶ。地区内にある竹原市歴史民俗資料館にもぜひ立ち寄りたい。地元に繁栄をもたらした製塩業をはじめ、竹原の歴史や文化について学ぶことができる。同じく地区内の「まちなみ竹工房」では、職人の手ほどきを受けながら竹細工の体験もできる。竹原の竹細工職人はいまなお健在で、世界に一つだけのお土産も見つけられるだろう。秋、時期が合えば、竹筒に入れられたろうそくの灯火が町並みを幻想的に照らし出す夜のお祭り「町並み竹灯り」にも参加できる(今年は10月26、27日に開催)。

広島県竹原市内の「町並み保存地区」(Shawn.ccf / Shutterstock.com)

広島県竹原市内の「町並み保存地区」(Shawn.ccf / Shutterstock.com)

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翻訳・編集=江戸伸禎

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