世界を代表する現代美術とモダンアートの展覧会として3回目となった今年のイベントは、3年以上をかけて行われた改修工事が終了したばかりのパリの象徴、グラン・パレに会場を変更。出品した国内外のギャラリー、来場者たちの圧倒的多数から大好評を博し、10月26日に閉幕した。
フランス国内の65軒を含め、42の国・地域から合わせて195軒のギャラリーが参加、6万5000人以上が来場。ダイナミックなパリのクリエイティブ・シーンで活躍する数多くの著名人や新進気鋭のアーティスたちも、会場を訪れていた。
そのほか、パリのCentre Pompidou(ポンピドゥー・センター)やスイスのFondation Beyeler(バイエラー財団)、ロンドンのテート美術館、韓国・ソウルのLeeum Museum of Art(リウム美術館)、香港のM+、米国からはArt Institute of Chicago(シカゴ美術館)、Los Angeles County Museum of Art(LACMA、ロサンゼルス・カウンティ美術館)、The Metropolitan Museum of Art(The Met、メトロポリタン美術館)など、220を超える世界の有名美術館・財団の代表者が来場した。
出品したアーティストたちには、ルイーズ・ブルジョワ、ジュリー・メレツ、ウィレム・デ・クーニング、リー・ウーファン(李 禹煥)、オルガ・デ・アマラルなどが含まれている。
また、今回のフェアでは「Premise(プレミス)」と名付けられた新たなセクターが設けられ、参加した9軒のギャラリーがユニークなキュレーション・プロジェクトを発表。「Emergence(エマージェンス)」のセクションには、今後が有望視されるギャラリー16軒と、複数のアーティストが参加した。
さらに、パリ市内のランドマークとも言える10カ所を会場とした大規模なパブリック・プログラムも展開。ミュウミュウが公式パートナーとなり、数々のインスタレーションなどを展示した。
以下、アート・バーゼル・パリのディレクター、クレマン・デレフィンに、今回のイベントについて話を聞いた。