何十年も前から生き続けてきた、この時代遅れのアドバイスは、自分の「神秘性」を保つために、相手への関心は隠すべきだ、という考えを広めてきた。
しかし、冷静を装うのは、不必要なだけでなく、逆効果になる。マッチングアプリのHinge（ヒンジ）が実施した最新の『D.A.T.E（データ、アドバイス、トレンド、専門知識）』リポートによると、ヒンジで相手を探してデートしたZ世代の56％は、拒絶されることを心配して、相手への興味・関心を伝えるのをためらい、可能性のあるつながりを逃したことがあるとわかった。
ヒンジでデートをしたことがあるカイ・ベラミーはこう話す。「自分を売り込み、自分が好意を持っている相手に拒絶されるかもしれないと考えることは恐ろしい。私自身の人生にも、互いに気持ちが通じ合っていると確信しながら、『もしも』という想いから、2人とも前に進めなかった時期があった。やがて私は、人はクモと同じで、人がクモを恐れるのと同じように、クモも人を恐れているのだと学んだ」
だから、初デートの後、純粋に相手に興味や関心があるのなら、我慢する必要はない。むしろ、筆者が「デート後の関係管理」と呼んでいることを実践し始めよう。これは、付き合い続けたいと思う相手との最初のデートに続く、直接的な行動やコミュニケーションのことだ。
こうした行動をしっかり行うことで、2人の絆を深める重要な時期の恩恵を受け、感情的なつながりを求めていることを示すことができる。これらは、健全で長続きする関係を築くための重要な要素だ。
デート後に2人の良い関係を保つための方法を、2つ紹介しよう。
1. デート後は、時間を置かずに連絡をとる
素晴らしい初デートの後、人々がやりがちな最大の過ちの一つは、次の連絡まで時間を開けすぎることだ。このためらいは、結局は「関心がない」という間違ったメッセージを送ることになる。反対に、すぐに連絡を入れることは、自分の感情に確信があり、感情的に相手を受け入れようとしていることを示す。これは、駆け引きをするよりもはるかに魅力的なことだ。
「今日はとても楽しかった！ あなたとの会話は本当に楽しかったし、デート中に感じたあなたの熱意も素晴らしかった」というような簡単なメッセージは効果的だ。内輪の冗談であれ、特に興味深いと感じた話題であれ、デートで印象に残ったことや楽しかったことに言及することで、個人的な気持ちが加わり、自分が本当に相手と関わっていたことを示すことができる。
例えば、マッチングアプリのTinder（ティンダー）が2024年に行なった『グリーン・フラッグズ（青信号）』調査によると、男性を恋愛対象にする女性の59％は、デート後、自分が無事に家に帰れたかを気遣ってくれたことに、相手の礼儀正しさや思いやりを感じたことがわかる。
このような振る舞いは、即座につながりを生み出し、デートでのポジティブな感情を強め、相手に安心感を与え、2人の関係の立ち位置を明確に示す。また、その後の会話への扉を開くことにもなる。
