現在37歳のワンは、保有資産55億ドル(約8500億円)で本年度の中国の富豪ランキングの68位に初登場した。
POP MARTの2024年上半期の売上高は前年同期と比べて約60%増となる46億元(約990億円)に達した。海外での事業に注力する同社は、中国本土以外での売上高を前年の3倍以上に急拡大させて、全体の約3分の1を占めるまでに成長させた。
POP MARTの売上高は、東南アジアで最も急成長しており、Lazada(ラザダ)やShopee(ショッピー)などのシンガポール発のEコマースサイトに後押しされている。同社の株価はここ1年で約3倍に上昇し、創業者でCEOの王を富豪ランキングに送り込んだ。
広告学の学位を持つワンは、世界中のアーティストに玩具のデザインを依頼しており、ボタン型の目が特徴的な「MOLLY」シリーズはベストセラーとなっている。
2010年に創業した同社は、現在までに500店舗を展開中で、そのうちの約400店舗を中国本土に置いており、年内に米国の店舗数を現状の10店舗から20店舗に倍増させる計画という。POP MARTは6月に初のモバイルゲームの「Dream Home」をリリースし、MOLLYやSKULLPANDA、DIMOO、PUCKYといった自社の人気キャラクターを登場させている。
(forbes.com 原文)