主体性を持ちたいという気持ちもあったのかもしれません。新人としてもちろんいろんなことを教わって行かないといけない一方で、やりたいことを100%やれてない状況がある。
明らかに顧客が喜んでくれるものを目の前で作れている自信はあったものの、別のステークホルダーの稟議を通すために、そっちに一回捻じ曲げなきゃいけないことがありました。その捻じ曲がったものを出したときに、自分が「違うでしょ」って思ったものがやっぱり「違う」と批判されるみたいな感じで、そんなことに違和感を感じていました。
山田:最後の責任を自分で負ってるのか、そうじゃないのかの差なんだろうな。
教えて瀬戸内VC 大人として気をつけていること
杉山:地方を盛り上げるVC、または大人として気をつけていることを教えてください!
藤田:「やばい大人」の情報を積極的に共有することをやっていなかったので、やっていこうと思います。地方にはやばい大人がいるじゃないですか。しかも、地方にこそいる。東京はリテラシーが高くなってるから地方に行かざるを得なくなってしまっているから。
共有していれば防げたかもしれない事案も発生しています。特にスタートアップは、株主になっちゃうと離れられなくて、株主に変な人がいるのはすごい大変だと思うので。
山田:僕は「noteを書く」です。
この間、「やばい大人15のポイント」というnoteを書いたんです。すごくたくさん読んでもらえて、共感だけではなく、「この人のこと言ってますか?」とバイネームでの情報がめちゃくちゃ集まってて。「やばい情報」を発信することで得られるものと、それを共有できるという良さがありました。
逆にすごいポジティブなことも、こういうことあるよって言わないと誰も発信してくれないんで、それをちゃんと言っていくのをいろんな角度でやっていこうと思ってますね。
最後に、今日の感想やメッセージをお願いします。
杉山:熊本から頑張っていると、他の地方でスタートアップを頑張っている友達が増えてきたんですよ。新潟や鳥取だったり。そういう仲間がもっともっと増えていくと、熊本にこもるっていうことではなくて、他の同じ状況の人たちとシェアしながら、それぞれの地から頑張れる。ちゃんと儲かれば会いに行けるから、そうやって頑張っていきたいと思います。
社会に価値をつくり出す志の根元には、起業当初から変わらない軸があった。100回を超えるピボットや、地方学生の起業であるという色眼鏡で見られることに葛藤はあったものの、起業家の道しかなかったと話す杉山さん。地方から起業家の芽を育んでいくために必要な土壌とはどんなものだろうか。一つ言えるのは、共に頑張る仲間や背中を追いかけたいと思える少し先を行く人との出会いが重要だということだろう。
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