トランプ・メディア株は5日、大統領選の開票が進む中で乱高下し、最大18.6%上昇して40.74ドルを付けた後に反落。激しい値動きで取引が一時中断された。終値は1%下落したが、時間外取引で再び40ドル以上に急騰するなど乱高下をくり返し、東部時間6日午前11時の時点で前日終値比8%増の約37ドルを付けている。
トランプはトランプ・メディア株の約57%を保有しており、その資産価値は約2億9000万ドル増えて41億ドル(約6330億円)となった。
トランプ・メディアは第3四半期に1920万ドル(約30億ドル)の損失を計上し、売上高は前年同期比で5.6%減少している。
同社の株価は10月中に119%上昇した。15%以上急騰する日が続き、月間最高値は54.68ドルと、6月5日以来の最高値を記録した。
トランプの純資産は、フォーブスの最新の推計で62億ドル(約9570億円)と評価されている。ここ数か月間はトランプ・メディア株の乱高下を受けて資産額の変動が激しく、一時80億ドル(約1兆2000億円)を超えたこともある。
トランプ・メディアの株価は今年3月の上場以来、トランプの選挙運動に左右されてきた側面がある。同社の時価総額は5月に100億ドルに迫ったが、株価はその後大きく下げて11ドルを割り込み、トランプを含む大株主の持ち株売却に影響が出る恐れも浮上した。選挙戦中、株価は乱高下をくり返し、ジョー・バイデン大統領との討論後に急騰したかと思えば、カマラ・ハリス副大統領との討論後には10%下落した。
大統領選の賭け市場で勝率がトランプに大きく傾いたことで、ここ数週間の取引では株価が急騰したが、不安定な値動きの中で何度も取引が停止された。
(forbes.com 原文)