シンガポールを拠点とする同社は、米国のGGVから分離した後に「GGVキャピタル・アジア」と名乗っていたが、3月にグラニテ・アジアに社名を改めていた。
「INAと当社の取り組みは、当社のハイテク投資におけるグローバルな専門知識と、INAの深い洞察と戦略的ビジョンを組み合わせるユニークな機会だ。当社は、インドネシアの急速に進化する経済とテクノロジーのエコシステムには非常に大きな可能性があると考えている」と、グラニテ・アジアのシニア・マネージング・パートナーであるジェニー・リーは11月4日の声明で述べた。
運用資産が50億ドル(約7600億円)のグラニテ・アジアは、フォーブスが世界のトップ投資家を選ぶ「ミダスリスト」に頻繁に名を連ねているリーと、ジクスン・フーによって運営されている。両者は、長年GGVキャピタルのマネージングパートナーを務めてきた。
グラニテ・アジアは今後、中国や日本、インド、東南アジア全域でテック系スタートアップを支援することに加えて、プライベートエクイティや債権などの新たな資産クラスへの参入を計画中で、企業や投資家の進化するニーズに対応していく予定だ。
同社は、評価額が10億ドル(約1523億円)を超える48社に出資しており、これまでシンガポールを拠点とする配車サービス大手のGrab(グラブ)を含む29社のIPOを支援した。グラニテ・アジアのインドネシアにおける投資先には、魚類やエビの「スマート養殖」技術で知られるユニコーン企業のeFishery(イーフィッシャリー)が含まれている。
2021年に設立されたインドネシア国営投資ファンドのINAの資産総額は102億ドル(約1兆5600億円)に達しており、持続可能な開発を推進し、戦略的投資を通じて長期的な富を築くことをミッションとしている。
「このパートナーシップは、インドネシアの主要セクターのDXを推進し、幅広い技術エコシステムを強化することを可能にする」と、INAのCEOを務めるリダ・ウィラクスマは述べている。
(forbes.com 原文)