AI PCの未来をのぞく
インテリジェントなデバイスのこうした新たなレベルについて、不安視したり疑問視したりする向きもある一方で、オンデバイスAIはすでにPCに搭載されている。オンデバイスのアプリケーションについては、現時点では限られているが、今後は急増し、新たなPCユースモデルが実現するだろう。例えばAI PCは、デジタルエージェント、最近の呼び名で言う「自律型AI(Agentic AI)」になるかもしれない。人間が介入しなくても、ユーザーや環境から得た知識をもとに新しい情報を処理し、さまざまなかたちで人間とやり取りできるAIのことだ。
PC使用モデルにおけるこうした変化は、かねてより待たれていたものだ。実現すれば、PCの世界に革命を起こし、ほかのインテリジェントなデバイスが続々と誕生することになるだろう。
ただし、すべての情報やインテリジェンスがデバイス内に存在するわけではないだろう。というわけで、クラウド接続はやはり必要不可欠だ。Wi-Fiを通したクラウド接続も可能だが、Tirias Researchの考えでは、PCを含むAI対応モバイルデバイスにとっては、無線通信接続が必須要件となるだろう。いまのところ、5G接続モデルはごく一部のハイエンドCopilot+ PCに限られているが、この点についてもAI PCは進化を遂げていくはずだ。
(forbes.com 原文)