北米

2024.11.05 11:00

「トランプ勝利」ならケネディを要職に起用する可能性、マスクに続き

ドナルド・トランプとロバート・ケネディ・ジュニア(Rebecca Noble/Getty Images)

ドナルド・トランプとロバート・ケネディ・ジュニア(Rebecca Noble/Getty Images)

米共和党の大統領候補者であるドナルド・トランプの陣営の関係者は、新たな政権にロバート・ケネディ・ジュニアを起用することを検討しているとワシントン・ポスト紙が報じた。

ケネディは、トランプの政権移行担当者と非公式に会談し、新政権の計画について協議したという。ここには、ケネディが政府機関のトップではなくホワイトハウスの特別顧問として公衆衛生分野を統括する役割を担う可能性が含まれていると、匿名の関係者4人がワシントン・ポストに語っている。

トランプは9月に、イーロン・マスクからの提案を受けて「政府効率化委員会」を設立すると語り、マスクがこの新たなタスクフォースを率いることに同意したと述べていた。

トランプは6月のブルームバーグのインタビューで、財務長官の候補にJPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOを検討していると述べたが、後にこの発言を撤回した。「それを誰が言ったのか、どこが情報源なのかもわからないが、たぶん過激な左派だろう」と彼はトゥルース・ソーシャルに投稿し、ダイモンやブラックロックのラリー・フィンクCEOなどをその役職に据えることはないと述べていた。

一方、別の財務長官候補の1人と目されているヘッジファンドの富豪のジョン・ポールソンは、自身が就任すれば、マスクと協力して政府予算を削減するとウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで語った。

また、司法長官の候補には、トランプが機密文書を持ち出したとされた事件で起訴を棄却した連邦判事のアイリーン・キャノンが含まれているとABCニュースが報じた。

一期目のトランプ政権に所属した42人のうちの24人がトランプの2期目への支持を表明しているとポスト紙は報じたが、元大統領補佐官のジョン・ボルトンは、トランプを「大統領として不適格だ」と批判している。ジョン・ケリーやマイク・ペンスを含む他の元トランプ政権の関係者もトランプの再選に反対している。

ポスト紙は、ケネディらがトランプが再選された場合に達成したいと考えている計画について議論したと報じており、ケネディは「トランプが、各機関での汚職と利益相反を一掃するよう私に依頼した」と語ったと伝えている。

トランプとケネディは、時おり激しく対立していたものの、互いに称賛し合うこともある。トランプが2019年に北朝鮮に入国したことをケネディは称賛し、「彼は非常に良い直感を持っている」と述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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