欧州

2024.11.04 09:00

北部隊迎え撃つウクライナ軍旅団に助力、米国がストライカー装甲車200両超を追加供与

最高で時速100km近く出る軽快な車両であるストライカーは、クルスク州で行われているような、混沌とした市街戦と道路からの迅速な襲撃が入り混じる戦闘に適している。こうした戦闘は今年春、ウクライナ北東部ハルキウ州ボウチャンシクでも繰り広げられた。

ボウチャンシクで第82空挺強襲旅団は、米陸軍がストライカーについて知っていたことを確認することになった。ストライカーは高速で機動力が高いだけでなく、観測や射撃のプラットフォームとしても優秀だということだ。ストライカーは車高が2.6mあまりあり、上部にセンサーや火器を搭載する。

クルスク州で北朝鮮部隊の猛攻に備えるウクライナ軍部隊は、追加で200両あまりのストライカーが到着すればありがたいと思うに違いない。ロシア軍側の北朝鮮兵の増援に兵員数で対抗できるように、新たな兵士らで構成される数個旅団が応援に来てくれればもっとありがたいだろう。

だが、ウクライナ軍は現代的な装甲車を十分に確保するのに苦労しているだけでなく、マンパワー(人的戦力)を増やすのにはもっと苦労している。ウクライナ国防省が危機的な人員不足問題を解決しない限り、クルスク州に来るのは新たなストライカーだけになるだろう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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