このニュースは個人ユーザーにとって良いニュースであるとしても(ビジネスユーザーや学校にはすでに延長サポートオプションがあった)、PCメーカーにとっては悪いニュースかもしれない。わずか2週間前、第3四半期の世界PC販売台数が予想よりも低かったと報告されたが、調査会社カナリスは「2025年10月のWindows 10のサポート終了前に、まだ多くのWindows PCが更新される必要があるため、2025年には強い成長が見込まれる」と述べていた。しかし、この状況が変わってしまったのだ。
カナリスは第3四半期の成長率をわずか1.3%と見積もっていたが、IDCは「2024年第3四半期の従来型PCの世界出荷台数が前年比2.4%減少し、6880万台となった」と報告した。
ガートナーも同様に減少を報告しており、1.3%の減少とやや控えめな数値を示した。「2025年のWindows 10サポート終了によるWindows PCの更新需要は、一部の地域での経済的な問題により、第3四半期中に完全には盛り上がらなかった」と指摘しつつも、「2025年にはより堅調な成長が期待される」と付け加えている。
つまり、2024年の低調な結果を受けて、PCメーカーは2025年10月のサポート終了前に新しいPCを購入しようとする「駆け込み」需要に期待していたが、そのタイミングが2026年10月に延期されてしまったということだ。さらに、マイクロソフトがAI対応の新しいPCへの移行を強力に推進していたこともあり、業界全体がこのイベントに向けて準備を進めていたが、結局そのイベントは中止、あるいは少なくとも延期されてしまった。