こうした顧客の多くは導入効果に感激している。産業用のフォームを手がけるElite Comfort Solutions(エリート・コンフォート・ソリューションズ)のエンジニアのコーネル・スチュワートは「Spot AIを導入したことで、それまでのビデオ監視システムが、AIをフル活用してビジネス成果を出すまでになった」と話す。「けがや事故が減っただけでなく、潜在的な危険を特定できるようになったおかげで問題が深刻化する前に対処できる」
今回のシリーズBラウンド以前にSpot AIは6200万ドル(約95億円)を調達しており、初期投資家は全員その後の資金調達ラウンドに参加している。シリーズBは戦略的パートナーであるQualcomm Ventures(クアルコム・ベンチャーズ)が主導し、GSBackers(GSバッカーズ)やMVP Ventures(MVPベンチャーズ)、Cheyenne Ventures(シャイアン・ベンチャーズ)が新規投資家として名を連ねている。Spot AIの既存株主であるScale Venture Partners(スケール・ベンチャー・パートナーズ)やStepStone Group(ステップストーン・グループ)、Redpoint Ventures(レッドポイント・ベンチャーズ)、Bessemer Venture Partners(ベッセマー・ベンチャー・パートナーズ)も追加で出資した。
Qualcomm Venturesのシニアディレクターのトゥーシャー・グプタによると、AIによる現実世界の課題の解決に関する自社のビジョンにSpot AIの技術は極めて近いものだという。「映像信号を世界中の産業にとって強力なツールに変えるという使命を遂行するSpot AIに投資することを嬉しく思う」「Spot AIのソリューションは、企業が顧客のビデオフィードから素早く洞察を得られるようにし、安全性やセキュリティを高め、日常業務を改善する貴重なリソースに変える」と話している。
(forbes.com 原文)