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2024.11.12 16:45

Z世代は堅実的か、持ち家の早期購入を意識

GettyImages

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総務省の「家計調査」によると、2023年度の20代の持ち家率が過去最高を記録している。7年連続で上昇しており、若年層の持ち家に対する意識が高くなっているようだ。そこで、オープンハウスグループがZ世代(20代)とX世代(45歳~59歳)の住宅購入者・購入検討者を対象に住宅購入に関する意識調査を実施。結果を公開している。

まず、人生に対する楽観と悲観に対して、「自分の未来は明るいと思う」人は、Z世代は47.7%とは数値近いのに対し、X世代は27.3%と大差がついており、Z世代のほうがポジティブ思考なことがわかる。

私生活と仕事に関する価値観もプライベートを重視してい人がZ世代は70.3%とX世代より7ポイントも高く、ワークライフバランスをしっかり考えている印象だ。

経済的な豊かさについても、Z世代の方が稼ぎたい意欲が高く、使えるお金を増やしたいと考えている。

ただ、物の購入における周囲の評価に対しては、Z世代はX世代に比べてしっかり周りの声を聞いて慎重に購入する傾向があるようだ。他の人の目も気になるのがZ世代と言えそうだ。

また、住宅やクルマといった高額商品に対しての支払い方法としては、極力一括払いしたいという人がZ世代で半数、X世代で6割を占めるが、分割払いでも払えれば購入したい割合はZ世代のほうが高い。

住宅の購入を検討したタイミングとしては、Z世代は「パートナーとのライフステージが変わるとき」が44.0%でトップ。X世代の1位は、「自分にあった良さそうな住まいを見つけたとき」で36.7%となっている。また、「家を買うのは若い年齢のときのほうが良い」がZ世代39.3%に対してX世代は22.0%と大差がついている。このあたりは総務省の調査に通ずるところがある。

早い時期に住宅を購入することで得られると思うメリットとしては、Z世代は「賃貸よりも自由な環境を手に入れられる」が53.3%でトップ。X世代は「資金計画や家計の運用が行いやすい」が40.7%でトップだった。Z世代は金銭面よりも豊かな住環境を重視していることがわかる。

Z世代のコメントを見ても「家賃を払うのが勿体無いから早くに家を持つ検討をしている」「賃貸で家賃を払うより、同様の金額でローンを払っていった方が、家という資産を手に入れられる」など、住宅を資産価値としてみなし、賃貸と同じ額を支払うのであれば、自分のものになる持ち家にするという考えが強いようだ。

筆者はX世代だが、賃貸より持ち家という考え方はZ世代と似ている。20代のうちに家を買うことは叶わなかったが、ローンを考えれば早いほうがいいだろう。賃貸は賃貸なりのメリットがあるが、家賃や金利が上昇し、相対的に住宅購入のほうがメリットだと感じたら、Z世代は早期から購入を考えるようだ。

出典:オープンハウスグループ「住宅購入に関する意識調査2024」より

文=飯島範久

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