マーケティング

2024.11.12 17:45

ECサイトでカゴに入れたけど買わなかった理由とは

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最近は、店舗へ行かずECサイトだけで事を済ます機会が増えてきている。実際に見たり試着したりして商品選びをしてきたファッションアイテムでさえもECサイトを利用する人が少なくない。そんなファッションECサイトの利用実態調査をシナブルが実施し結果を公開している。

それによると、まずECサイトでファッションアイテムを購入する際、重視する要素は何かの問いに、「価格」が67.0%でもっとも高く、次いで「サイズやカラーの豊富さ」が40.7%、「セールやクーポンなどの特典があるか」が38.4%、「商品の品質」が37.1%となっている。いいものをより安く手に入れたいという思いが強いようだ。

また、商品選びで迷って購入することはあるかの問に、「よくある」「ときどきある」合わせて90.6%の人が「ある」と回答。商品をカートに入れたあと、購入をやめる理由としては、「送料が高いと感じた」が35.8%、「カートに入れたあとに気が変わった」が31.1%、「クーポンや割引が利用できなかった」が28.5%となっている。

では、店舗よりECサイトを選ぶ理由としては、「価格が安い」が50.8%、「時間や場所を問わずに購入できる」が45.7%、「セールやクーポンが多い」が41.0%となっており、どうすれば、よりECサイトで購入したいと思うかとの問にも、「誕生月にクーポンがある」が45.6%、「会員限定セールがある」が41.9%、「お気に入りに入れている商品が値下げされたら通知がくる」が41.5%と、いいものをより安くの精神をECサイトに求めていることがよくわかる。


筆者もファッションアイテムに限らずECサイトを利用する際、買おうと思ったら送料が高くてそっ閉じした経験が多数ある。Amazonだと会員なので送料無料がほぼ基本なため、結局Amazonで購入となる傾向が強い。また、クーポンもたくさん出ているストアをよく見かけるが、結局条件が厳しくて使えないケースがほとんど。Amazonのように、商品ごとにクーポンが付いていてチェックすると割引になるという方がわかりやすい。

ECサイトを運営する人たちは、いろいろと施策を練って安く見せようとしてくるが、結局は購入する際にいかにわかりやすく提示しているかだと思う。送料に関しても、サイト内を探ってやっと見つけることも多く、わかりやすく提示してくれたほうが買いやすくなるはず。ECサイトは利用者の購買意欲を削がない工夫をすることが売上を伸ばすポイントなのではないだろうか。

出典:シナブル「ファッションECサイトの利用実態調査」より

文=飯島範久

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