第810海軍歩兵旅団のBTR-82装甲兵員輸送車1両はどういうわけか、ウクライナ軍のT-64とみられる戦車が止まっている場所に自ら向かっていった。BTRが15mほどの距離まで近づいてきたところで戦車は125mm滑腔砲を発砲し、BTRに命中させた。「これほど至近距離で戦車が交戦するのは見たことがない」とマーク・ハートリング米陸軍退役中将はその映像に驚いている。
被弾して煙を上げるBTRからは、けがをしたとみられるロシア兵数人が茫然とした様子で下車し、その直後、最初に砲撃した戦車のすぐ後ろにいた別の戦車が、BTRに2発目の125mm弾を撃ち込んだ。
/2. Same episode with point-blank tank shot on Russian BTR-82 in Kursk region but in better quality https://t.co/z6VEigKHM5 pic.twitter.com/yS3YRIO9FP
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) October 16, 2024
Two weeks ago, a video surfaced showing a Ukrainian tank firing at close range on a Russian armored personnel carrier from the 810th Brigade in the Kursk region. In the video, a 19-year-old crew member recounts how he was abandoned but later saved by Ukrainians. pic.twitter.com/PoKn1ngJPJ
— WarTranslated (Dmitri) (@wartranslated) October 30, 2024
このBTRの乗員がウクライナ軍の戦車に気づかなかった、あるいは少なくともウクライナ軍の戦車だとは認識できなかったのは、たんに乗員が不運だったというだけではない。というのも、ロシアがウクライナで拡大して2年8カ月あまりたつ戦争の1100kmほどの前線の各方面で、このところ同様の事例が相次いでいるからだ。
10月中旬だけでも、ウクライナ軍の戦車はクルスク州突出部の両翼、ウクライナ東部ドネツク州クラホベの郊外、南部ザポリージャ州で、突撃してきたロシア軍車両に至近距離から砲弾を命中させていることが映像などで知られている。BTRが戦車に近づいた事例は、前線全体で広く認められる傾向の一例なのだ。
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— imi (m) (@moklasen) October 27, 2024
128th Brigade tank direct hit on RU BTR
strike loc: 47.812285, 37.043381
vehicle tumbles towards: 47.811935, 37.044262@GeoConfirmed pic.twitter.com/MQGH05rWM8