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経営・戦略

2024.11.01 11:00

米スターバックス、代替ミルクへの追加料金を撤廃

Cloudy Design / Shutterstock.com

コーヒーチェーン大手の米スターバックスは10月30日、植物性の代替ミルクへの変更にかかる追加料金を、北米の店舗で11月7日から撤廃すると発表した。ミルクのカスタマイズをしがちな利用客にとっては、ささやかながら財布の節約になる。

対象となるのは、各ドリンクに使用する牛乳を、豆乳、オーツミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルクなどの植物性代替ミルクに変更した場合にかかるカスタマイズ料金。撤廃はスターバックスのホリデーシーズン幕開けに合わせて実施される。

スターバックスによると、植物性代替ミルクへの変更は顧客が利用するカスタマイズオプションの中で2番目に要望が多い。こうした顧客にとって、追加料金撤廃は10%以上のドリンク代節約につながるという。

米ニュース専門局CNBCは、植物性代替ミルクへの変更には地域によって最大80セント(約120円)の追加料金がかかると指摘。ドリンク1杯あたりの値段が高いためにスターバックスへの来店を控える利用客も出ていたと報じている。

映画『ベイブ』やドラマ『メディア王~華麗なる一族~』への出演で知られる米俳優で、ヴィーガン(完全菜食主義者)の動物愛護活動家であるジェームズ・クロムウェルは以前、「動物を解放せよ」と書かれたシャツを着てスターバックス店舗のカウンターに手を接着剤で貼り付け、代替ミルクへの追加料金に抗議したことがある。

追加料金撤廃の発表に先立ち、スターバックスが同日発表した第4四半期(7~9月)決算は、北米の既存店売上高が6%減、世界既存店売上高は7%減となった。

先月就任したばかりで、客足と売上の回復へ向けたかじ取りを期待されているブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)は、顧客が注文品を受け取るまでの待ち時間を4分以内にすることを目指すと投資家に説明。ドリップコーヒーをレジで顧客に手渡しし、店舗内に再設置するコンディメントバーで顧客自身がカスタマイズを行えるようにするという。また、2025年度中の商品の値上げは行わないことも明らかにした。

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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