10月15日には、東京・丸の内のDeloitte Tohmatsu Innovation Parkにて、「シスターフッド」と定義された活動紹介を行なうオープニング・イベントが開催された。現役女性リーダー達のリアルな声とパワーに満ち溢れた、気になるイベントの内容と、アンケート回答から浮き彫りにされた、働く女性達の現状を探る。
社外取締役女性ラボ×デロイト トーマツが手を結んだオープニング・イベント
イベント参加者は、現役及び将来の女性取締役や管理職だけでなく、自身のキャリア形成について興味を抱いている女性達。会場となったDeloitte Tohmatsu Innovation Parkでは、冒頭に、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 代表執行役 前田善宏氏の開会挨拶から始まった。「この会場では、ジェンダー問題を筆頭に、スタートアップや学生さんをはじめとし、立場や年代を超越した様々な方々との交流イベントを開催していきたい」と語る前田代表。人は、自らが置かれているポジションによって、役割は異なる。「ところ違えば、考え方は様々です。それらをお互いに理解しながら、社会活動を推進していく事が大切だと考えております。本日の取り組みは、その一環になれば、と期待しています」
2030年に解散する!? 幸せなキャリアを目指す愛あるコミュニティ
本イベントの主催者で、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社と共に「Women Empowerment 『Toget-HER』project」を始動させた椿奈緒子氏は、「一般法人 社外取締役女性ラボ」の代表理事。「『シャガラボ』は、2022年に立ち上げた、現役取締役から構成された女性コミュニティです。日本政府が掲げている『2030年には、30%の女性が指導的地位になる指標』を見届けた後に発展的解散をする予定ですが、政府の数値目標である『203030』に取り組んでいるものの、企業側の課題も、パイプラインやロールモデルがなくて。女性経営者のコミュニティは、数多く存在するものの、それぞれが個々で完結してしまい、繋がりがないのも現状。そこで、繋がりたい人と繋がれる、愛あるコミュニティを作りたいと考え、今回の始動に至りました」(椿理事)