ガーダスキーは、ドナルド・トランプが開催したニューヨークでの集会をめぐる激しい議論の中で、番組の共演者であるハサンが、ヒズボラの一員であるかのような発言を行った。
元MSNBCのホストであるハサンは、週末にトランプがニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催した集会について議論した際に、「誰もナチスと呼ばれたくはないが、ナチスのような行動をやめない限り、そう呼ばれるのも当然だ」と発言した。
ガーダスキーは、この発言を遮って、「ハサンはここにいる誰よりも反ユダヤ主義者だと呼ばれている」と語った。それに対しハサンは、「私のことをそう呼んでいるのは、ガーダスキーだ。彼は、私がパレスチナ人を支持していることを理由に、私が反ユダヤ的だと言っているが、それにはもう慣れている」と反論した。
この発言を受けたガーダスキーは、「だったら、私は君のポケベルが爆発しないことを祈ってやるよ」と言い放った。彼のこの発言は、イスラム教徒であるハサンが先月のイスラエルによる攻撃のターゲットとなった武装組織ヒズボラの一員だと言っているように受け取れる。
ハサンはこれに対し、「君は、私が死ぬべきだと言ったのか? CNNの生放送中に私が殺されるべきだと言ったのか?」とガーダスキーを問い詰めた。
討論の司会者はその後、ガーダスキーに対して、「この発言は常軌を逸している。あなたも分かっているはずだ」と指摘した。
討論はその直後に休憩に入り、次にスタジオが写された際に、ガーダスキーの姿は消えていた。司会者は、「メフディ・ハサンに謝罪したい。彼が言われたことはまったく容認できないことだった」と語った。
CNNは、この放送の直後に発表した声明で、「私たちは、意見が異なる人々同士の対話や議論を促進することを目指しており、CNNには、一切の人種差別や偏見が入り込む余地がない。私たちは、ゲストが番組で侮辱されたりすることを許さない」と語った。また、同社は、ガーダスキーを今後同社のネットワークで歓迎しないと宣言した。
ガーダスキーは、その後のX(旧ツイッター)の投稿でCNNを批判し、「すべての共和党員がナチスだというような誤った主張をする人は、CNNに出られるが、ジョークを言ったら出られなくなるらしい。CNNが誰の味方であるかを明らかにできて嬉しい」と語った。
共和党の政治コンサルタントを務めるガーダスキーは、、J.D.ヴァンスが名誉理事として記載されている保守派の団体「アメリカン・モーメント」のメンバーで、保守系の政治行動委員会「1776プロジェクトPAC」の創設者でもある。
(forbes.com 原文)