経営・戦略

2024.10.29 16:00

LDH JAPANとも手を組むタイの音楽レーベル「GMMミュージック」がIPOへ

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中国のテンセントから出資を受けるタイの音楽レーベル大手、GMMミュージックがタイ証券取引所に上場を計画していることが10月25日の提出書類で明るみに出た。

スーパーアプリのWeChat(ウィーチャット)の運営元として知られるテンセントの大株主には、共同創業者でビリオネアの馬化騰(ポニー・マー)やプレジデントの劉熾平(マーティン・ラウ)らが含まれている。

GMMミュージックは、この新規株式公開(IPO)で全体の26%の株式を売りに出す予定で、親会社のGMMグラミーが引き続き63.55%を保有すると25日の提出書類には記載されている。

このIPOは、タイの証券取引委員会の承認を経て実行される。

テンセント子会社のテンセント・ミュージック・エンターテイメント・グループ(TME)は6月に、GMMミュージックの評価額を7億ドル(約1070億円)とする取引で、同社の10%の株式を7000万ドル(約107億円)で取得した。TMEは、現金で4500万ドル(約68億円)を支払い、TMEが持つタイの音楽ストリーミング企業Joox Thailandの持ち分のうち30%をGMMグラミーに譲渡していた。

GMMグラミーは昨年、このIPO計画をアナウンスした際に、上場によって調達した資金を負債の返済や中国を含む新たな市場への進出に用いると述べていた。GMMミュージックは、タイの国民的歌手のトンチャイ・メーキンタイや、ボディスラムを含む現地アーティストのマネージメントを手掛け、6月には日本の人気アーティストグループ、EXILEなどを擁するLDH JAPANと合弁会社を設立していた。

GMMグラミーは、タイのエンタメ業界におけるコングロマリットで、音楽やメディア、映画、放送、テレビショッピングなどの多岐にわたる事業を展開している。同社の売上高は、2022年の53億バーツ(約240億円)から2023年には60億バーツ(約271億円)に増加したが、損失は1億3260万バーツ(約6億円)に達していた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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