2024.10.29 12:00

2025年の旅行トレンドは「天体観測、古着、財産は残さず使い切る」

Getty Images

こうした傾向の背景に、コストと気候変動に対する意識があることは間違いない。考えが変化したのは、ファッションだけが理由ではなく、賢い消費者であり続けるためでもある。調査によると、56%が「旅行中に古着屋や中古品店を訪れる予定」で、68%は「経験を最大限に生かすために旅費を切り詰める」と答えた。旅先で中古品店に足を運び、掘り出し物を発見することは、2025年の旅行で非常に重要なポイントになるだろう。
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パリ北部のクリニャンクールで開かれる世界最大規模の蚤の市や、スペインのビルバオで開かれる蚤の市に出かけよう。ヴィンテージものを扱うお店が多数出店される。

高齢者は財産を子どもに残さず、旅で使い切る

孫や子どもを持つ世代はお金を貯め込まずに使い切ろうとしている(Getty Images )孫や子どもを持つ世代はお金を貯め込まずに使い切ろうとしている(Getty Images )

ブッキング・ドットコムの予測によると、ベビーブーム世代はのんびりと老後を過ごさず、身をもって「人生を謳歌する」姿を他の世代に示すつもりだ。いま増えているのが「SKI」と呼ばれる旅行だ。SKIとは、斜面を滑り降りるスキーのことではなく、「Spending Kids’ Inheritance(財産は子どもに残さず使い切る)」の略だ。孫や子どもを持つ世代は、優先順位を変え、お金を貯め込まずに使い切ろうとしている。調査では、親世代の46%が、「子どもに財産を残さず、2025年にはそのお金を生涯の思い出となる旅行に使いたい」と回答した。

この傾向には、家族のための行動も含まれる。高齢者が、子どもや孫の旅費を負担するというかたちで、生活費高騰の危機を乗り越えられるよう多額を支援しているのだ。調査では、「成人してから、親に旅費の全額か一部を払ってもらったことがある」と回答した人は58%に上った。ベビーブーム世代はこうした傾向を後押ししているようで、ベビーブーム世代の80%が「子どもの旅費を喜んで負担する」と回答。また、78%が「次回の旅行を予約するときは、孫の分も喜んで負担する」と回答した。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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