今回の調達はアルファベットが主導し、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)やフィデリティ、シルバーレイク、タイガー・グローバル、ティー・ロウ・プライスといった既存の投資家からの出資も含まれていると、ウェイモは10月25日のブログの投稿で発表した。カリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置く同社は、現在、週に10万回以上の有料乗車を提供している。
「今回の投資によって当社は、サンフランシスコ、フェニックス、ロサンゼルスでのロボタクシーサービスにさらに多くの乗客を迎え入れることができる。また、Uberとのパートナーシップを通じて、オースティンとアトランタでもサービスを提供する」とウェイモの共同CEOのテケドラ・マワカナとドミトリ・ドルゴフは投稿で述べた。同社は、ニューヨーク州バッファローやワシントンD.C.でもロボタクシーのテストを開始する予定だ。
今回の調達で、15年前にグーグルの自動運転車プロジェクトとして始動したウェイモの累計調達額は、100億ドル(約1兆5400億円)を大きく超えており、同社は現在、米国内のロボタクシー事業で実質的な競争相手がいない企業となっている。イーロン・マスクは、テスラを自動運転の企業に再定義しようとしているが、彼の会社がいつウェイモに対抗できるようになるかはまったく不透明だ。
ウェイモの収益は今年、1億ドル(約150億円)に近づく可能性があるが、依然としてリスクの高い投資と見なされている。同社は、これまでUberやクルーズなどの競合が直面したような重大な事故を回避してきたものの、安全規制当局は、同社のロボタクシーに関するいくつかの衝突や違反を調査している。
「ウェイモは、自動運転車のエコシステムの中で最も安全かつ最良の製品を送り出してきた」とタイガー・グローバルの創業者のチェイス・コールマンはブログの投稿で述べた。
(forbes.com 原文)