ソーシャルメッセージングアプリ、テレグラムへの投稿によると、モスクワ州と接するロシア西部トゥーラ州の蒸留施設2カ所が未特定の数のドローンを被弾したほか、同じく西部のタンボフ州ノボホペルスキー地区とボロネジ州の蒸留施設各1カ所もドローンで攻撃された。
ロシア国防省はトゥーラ州などでこの夜にウクライナのドローンを計18機撃墜したと主張している(編集注:各州の知事はドローンによる攻撃や被害について発表している)。一方、テレグラムのユーザーは被害の様子とみられる画像や動画を投稿し、それらはX(旧ツイッター)でも共有されている。それによると、トゥーラ州で蒸留施設少なくとも1カ所で建物が火に包まれおり、大きな損害を受けたもようだ。
Explosions rang out in #Russia at night. Tula and Tambov regions were attacked by drones.
— Babel.ua: Ukraine at war (@UaBabel) October 22, 2024
As the local authorities write, two distilleries were under attack in the Tula region. There is the company "Biochim", which also produces alcohol, was also under attack in the Tambov… pic.twitter.com/qiS8H66d64
新たな不意討ち
攻撃目標になった蒸留施設はいずれもウクライナとの国境からかなり離れており、ほんの数カ月前には軍事目標と見なされていなかっただろう。ロシア側はおそらく今回の攻撃をまったく予期しておらず、ロシアの市民たちも驚かされたに違いない。一連の攻撃はウクライナがロシア国内深くに打撃を与えられることをあらためて示すとともに、ウクライナのそうした能力に関するナラティブをロシアが統制できていないことも浮き彫りにした。