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マーケット、投資、マネーに関する執筆を担当。

Solarseven / Bigstock



決算報告のシーズンを迎え、テクノロジー企業の株価はまるでローラーコースターのようなアップダウンを見せた。株価は良い報せで上昇し、残念な報せに急落した。

8月4日現在、S&P 500のテクノロジー・セクターの70%が既に決算報告を終えた。残っているのはシスコ・システムズ、ヒューレット・パッカード、SalesForce等だ。これから市場は落ち着きを取り戻すかもしれない。しかし投資家達らは今後、セクターではなく個別株の見極めが勝敗を分けるという明確なメッセージを得ている。

7月の中旬に、まずやってきたのはGoogle(7月16日)とNetflix(7月15日)の驚くほどの好決算だった。投資家らはその決算報告に魅了され、2社の株価は2桁台の急上昇を記録。GoogleとNetflixの時価総額は一時的に730億ドル(約9兆円)と85億ドル(約1兆579億円)に逹した。パソコン市場の低迷により今四半期を通して下り坂の予想に直面したインテルですら、予測をわずかに越えた収益を報告し株価は8%も上昇した。

投資家らが市場に殺到し、S&P 500のテクノロジー・セクターは7月13日から17日の週を5%の上昇で終えた。

市場の多幸感は決算報告前のマイクロソフトやアップルの株価にも影響したが、結果的にGoogleやNetflixほどの結果は出せなかった。アップルのEPS(一株当たり利益)は予想値が1.81ドルだったのに対し、実績は1.85ドル。マイクロソフトの場合は予想値0.56ドルに対し実績が0.62ドル。両社とも期待値をわずかに上回る結果しか出せず、投資家らは失望。アップルとマイクロソフトの株価はそれぞれ6%と3%、直後の時間外取引にて下げた。

グーグルもアップルも、予測を越えるパフォーマンスを見せたが、アップルは株価を下げた。この原因はどこにあるのだろうか。 S&P Captial IQのアナリスト、リンゼイ・ベルは「これらの株価は企業のガイダンス(業績予想)に反応している」と述べた。

アップルの売上は依然として多くをiPhoenに依存している。「投資家たちは、果たしてアップルが次のiPhoneを現在ほど売ることが出来るか疑問に思っている」とベルは説明する。マイクロソフト(7月21日)の75億ドル(約9331億円)のNokia携帯端末事業買収に関する減損費用はバランスシート上で消っして良くは見えず、投資家に疑いを抱かせた。S&P500技術セクタは急激に反落し、収支報告のこの週(7月20日から24日)はアップルとマイクロソフトの報告後に1.9%下げて終えた。

「ウォールストリートはこれまで以上に、ガイダンスに注目している。このことは“ストックピッカーのマーケット(個別銘柄で勝負する市場)”の復活を告げている」と前出のベルは言う。大事なのはそのセクターのトレンドよりも個別の銘柄の動向のほうだ。市場全体のトレンドに注目してもあまり意味がないのだ。

ベルはこの流れの一因は2008年の金融危機からの時間が経過したことにあるという。今年は金融危機から7周年を向かえる年だ。「今や市場全般や、セクターにまるごと投資して儲けることは、以前よりずっと困難になっている。S&P500やテクノロジー・セクターのETFに資金を投じても駄目だ。投資で儲けるのなら個別銘柄を十分に吟味する必要がある」と彼女は述べた。

インターネットの巨人達の間に生じた明確な違いがこのトレンドを示している。Twitter、Yelp、LinkedInらが10%以上も株価を落とした一方で、AmazonとPandoraは10%以上も株価を上げている。繰返しになるが、鍵となるのは業績予測だ。

Twitterの過ちは広告の収益化を約束したことだった。そのせいで前年比61%の売上増加を達成したにも関わらず、株価は下落した。YelpとFacebookが成長の鈍化を警告した一方で、AmazonとPandoraの強いユーザ数の成長は投資家を喜ばせた。

「テクノロジー株には依然として多大な価値がある」とベルは言う。「このセクターは現在、かつてのPER(株価収益率)から考えて25%割安で取引されています。ケース・バイ・ケースで考えて投資を行う要があります」と彼女は指摘している。

文=デナリ・ティーティエン(Forbes) 編集=上田裕資

 

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