この新デザインを報じたのはアナリストのジェフ・プーで、彼の分析はMacRumorsのジョー・ロシニョールによって紹介されている。アップルが「メタレンズ」と呼ばれる技術を採用することで、フロントカメラやFace ID技術が占める画面前面の領域を縮小できるようになるという。
Dynamic Islandとは、画面の切り抜き部分が周囲の情報に応じて拡大・縮小・変形するアップルの技術だ。たとえば、音楽を再生中にはアルバムアートを表示したり、フライトアプリ「Flighty」を使用しているときにはフライト情報を表示するなど、ホーム画面に追加の情報を表示することができる。
興味深いことに、プーはこの変更がiPhone 17 Pro Maxにのみ適用され、小型のiPhone 17 Proには反映されないと述べている。これは意外なことだが、事実であれば従来の慣例を破ることになるだろう。
これまで、iPhoneの背面にはカメラ性能などの違いがあったものの、ProとPro Maxの外観はほぼ同一だった。なお、このデザイン変更は通常のiPhone 17モデルには適用されないようだが、そちらは意外ではない。
「メタレンズ」とは何かわからない人も多いかもしれない。MacRumorsによると、「従来のiPhoneカメラは湾曲したレンズで光をイメージセンサーに屈折させるが、薄く平らなレンズであるメタレンズは、微細なパターンが刻まれており、光をより正確に焦点を合わせることができる」という。今月の調査メモで、プーはアップルがFace IDシステムでメタレンズをどのように使用するのか、またそれがDynamic Islandの縮小にどうつながるのかについて具体的な詳細は述べていない。
今回の新レポートは、プー氏が今年初めに出した情報を裏づけるものであり、アップルの計画が一貫して同じ方向に向かっていることを示している。
プー氏はこれまで多くの予測を的中させてきた。そのため、今回のようにiPHone Pro Maxのデザイン変更がProに反映されないという点は驚きだが、このレポートは十分信頼に値するだろう。
(forbes.com 原文)