そのおよそ1週間後、ウクライナ海兵隊第501独立海兵大隊(第36独立海兵旅団司令部隷下)の部隊がゼリョーヌイ・シュリャフで逆襲し、いくばくかの復讐を果たしていたことが、新たに公開された映像で明らかになった。
数両のM113装甲兵員輸送車に乗り込んだ第501海兵大隊の小隊は、T-64戦車2両に先導され、ゼリョーヌイ・シュリャフを南北に走る幹線道路を進んでいった。T-64は発煙弾で煙幕を張りながら125mm滑腔砲で射撃し、ロシア軍の車両少なくとも1両に損傷は軽微とみられるものの一撃を見舞っている。ウクライナ軍のドローンは死亡したとみられるロシア兵5人の姿を捉えている。
第501海兵大隊は「これは彼らが日々、山のように行っている仕事のほんの一部にすぎません」と報告している。
ウクライナ軍の精強な軍勢が8月6日に電撃的に侵攻し、現在もなお数百平方kmを支配下に置くクルスク州で、第155海軍歩兵旅団に対する復讐に燃えているウクライナ軍部隊は第501海兵大隊だけではない。空中強襲軍(空挺軍)の第82、95両独立空中強襲旅団、陸軍の第47独立機械化旅団も第155海軍歩兵旅団に反撃している。いずれもウクライナ軍屈指の精鋭部隊だ。
Epic.
— Illia Ponomarenko 🇺🇦 (@IAPonomarenko) October 21, 2024
Ukrainan-operated M1 Abrams and M2 Bradley versus Russian forces in Russia’s Kursk region. pic.twitter.com/QZgP45pvhK
400人規模の第501海兵大隊にとって、この報復任務には「贖罪」という意味合いもあるかもしれない。第501海兵大隊は、2014年にウクライナ南部クリミアがロシア軍の侵攻を受けた際、この戦略的に重要な半島を守るウクライナ軍の駐留部隊に属していた。火力に劣るウクライナ軍部隊は撤退することになったが、第501海兵大隊でそれに合流したのはわずか64人だった。数百人いたのかもしれない残りの大隊員は自主的にクリミアにとどまり、事実上、占領軍の側についた。