脱炭素経営ランキング20 気候変動対策をリードする企業とは

11|セイコーエプソン

スコア|77.05

電力消費が抑えられ、メンテナンス頻度が少ないプリンターなど環境負荷低減に資する商品・サービスを提供。2024年3月期の連結決算売上高は1兆3139億円(前年比1.2%減)。営業利益は575億円(同40.7%減)、純利益は526億円(同29.9%減)。

12|清水建設

スコア|76.26

CO2排出量削減の中長期目標を設定し、施工時、オフィス、省エネ設計の各カテゴリーの達成に向けた取り組みを実施。2024年3月期の連結決算売上高は2兆55億円(前年比3.7%増)。営業損益は246億円、純利益は171億円(同65.0%減)。

13|日産自動車

スコア|76.14

役員報酬制度に気候変動指標を導入。電気自動車生産ハブ「EV36Zero」でEV生産のエコシステムを構築する。2024年3月期の連結決算売上高は12兆6857億円(前年比19.7%増)。営業利益は5687億円(同50.8%増)、純利益は4266億円(同92.3%増)。

14|浜松ホトニクス

スコア|75.78

2023年9月期に国内製造拠点のすべての購入電力をCO2フリー電力に転換し、85.7%の排出量削減を実現(19年9月期比)。23年9月期の連結決算売上高は2214億円(前年比6.1%増)。営業利益は566億円(同0.5%減)、純利益は428億円(同3.7%増)。

15|島津製作所

スコア|75.47

2023年度のGX関連売上高は22年度を100とした指数で122に増加。事業活動に伴うエネルギー使用量は前年度比で9.8%減少。24年3月期の連結決算売上高は5118億円(前年比6.1%増)。営業利益は727億円(同6.6%増)、純利益は570億円(同9.6%増)。

16|みずほフィナンシャルグループ

スコア|74.96

2019〜23年度のサステナブルファイナンスは累計31兆円。企業の水素製造支援融資にも積極的。24年3月期の連結決算売上高は8兆7444億円(前年比51.3%増)。経常利益は9140億円(同15.7%増)、純利益は6789億円(同22.2%増)。

17|コンコルディア・フィナンシャルグループ

スコア|74.82

2021年度から気候変動の影響が大きい8業種のモニタリングを実施し、分析の高度化とリスク管理に注力。24年3月期の連結決算売上高は3583億円(前年比14.4%増)。経常利益は770億円(同3.5%減)、純利益は669億円(同19.1%増)。

18|ソニーグループ

スコア|74.51

バーチャルプロダクション撮影に注力し、ロケーション撮影に比べて約52%のCO2が削減可能。2024年3月期の連結決算売上高および金融ビジネス収入は13兆207億円(前年比18.6%増)。営業利益は1兆2088億円(同7.2%減)、純利益は9705億円(同3.5%減)。

19|キッコーマン

スコア|74.42

1992年に環境理念を制定するなど早期から取り組みを開始。2023年6月にCO2排出量削減目標を30%から50%に更新。24年3月期の連結決算売上高は6608億円(前年比6.8%増)。営業利益は667億円(同20.5%増)、純利益は564億円(同29.1%増)。

20|大成建設

スコア|74.32

最先端ZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)技術を強みに、新築工事だけでなく既存建物のZEB化を支援。2024年3月期の連結決算売上高は1兆7650億円(前年比7.4%増)。営業利益は264億円(同51.6%減)、純利益は402億円(同14.5%減)。

編集=瀬戸久美子 解析=サステナブル・ラボ イラストレーション=アンドレア・マンザッティ

この記事は 「Forbes JAPAN 2024年12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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