2024.10.24 17:00

「ガソリン車に戻りたくない」EVオーナーから購入を悩むあなたへの7つの助言

購入前にレンタカーを借りてみる

買いたいEVが決まったら、実際に購入する前にその車種を数日間レンタカーで借りて感触を確かめてみるといいだろう。EVは多くのガソリン車よりも運転しやすく、高速道路では合流時の加速にも優れており、操作も簡単だ。最初は回生ブレーキに違和感を覚えるかもしれないが、すぐに慣れるだろう。そしてEVは、しばしば荷室が驚くほど広い。EVにはまた、人間が対応するよりも素早く危険に反応して自動的にブレーキを作動させる衝突回避・被害軽減機能や、車線からはみ出しそうになると警告したりハンドル操作を支援する車線維持機能など、先進運転支援機能が充実している車種が多い。

EVはガソリン車より環境にやさしい

もしあなたが個人的な温室効果ガス排出量を減らしたいのであれば、EVに乗り、それを低排出電力で充電するのが進むべき道である。EVのバッテリーにはコバルトが使われているという話を聞いたことがあるかもしれない。コバルトの採掘は環境を汚染し、重大な社会的影響を及ぼす。特にコバルト生産量が世界で最も多いコンゴ民主共和国では、劣悪な労働環境や児童労働が大きな問題となっている。しかし、テスラやフォードのような自動車メーカーは、コバルトの使用を段階的に廃止している。

自分の車が組み立てられた場所などの情報は、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)のVINデコーダーなどのウェブサイトを使えば、車両識別番号(VIN)からオンラインで調べることが可能だ(日本国内で販売される日本車は「車台番号」から生産工場やグレードなどがわかる)。環境にやさしくないのは、米国や日本で販売された後、アフリカや東欧などの二次市場へ輸出され、20年やそれ以上の年月を温室効果ガスを排出しながら走り続ける可能性のあるガソリン車を新たに購入することだ。

EVは高いリセールバリュー(再販価値)を維持するはず

電気を動力とする自動車の歴史は内燃機関の自動車よりも古い。ガソリン自動車が市場で主流になっていったのは、ヘンリー・フォードによって田舎道向けに「モデルT(T型フォード)」が作られてからだ。それから100年近く経った今、EVは市場でその地位を取り戻しつつある。そしてこのまま、私たちの生活に浸透していくだろう。シェルのような石油会社も含む大方の予測は、将来的には路上を走る自動車のかなりの割合をEVが占めるようになるだろうと見ている。いくつかの管轄区域では、既に内燃自動車の新車販売が禁止されているところもある。将来、満足できるリセールバリューを維持したいのであれば、より新しいEVモデルを購入するのが賢明な選択だ。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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