この取引でダルマ・プロダクションの評価額は、200億ルピー(約359億円)とされた。同製作会社は、セレブのトーク番組『コーヒー・ウィズ・カラン』やロマンティックコメディ映画の『ロッキーとラニの恋物語』、ファンタジーアクション映画『ブラフマーストラ』などを手掛けたことで知られている。
10月21日の声明によると、ダルマ創業者の故ヤシュ・ジョハールの息子であるカラン・ジョハールの取引完了後の持株比率は50%になるという。
「私は、インドを代表する制作会社の一つであるダルマと、私の友人でもあるカラン・ジョハールと共に仕事ができる機会を得られたことが光栄だ。私たちはダルマをさらに成長させ、今後の数年間でさらなる高みを目指したい」と、プーナワラは声明で述べた。
ダルマ・プロダクションズは、インド国内外で40年以上にわたり数多くの映画を制作してきたインドの主要な映画制作会社の1つで、2018年には、ドキュメンタリーや長編映画を制作するダルマティック・エンターテインメントを設立し、ストリーミング向けのデジタルコンテンツの制作を開始した。
同社への出資には、リライアンス・インダストリーズのムケシュ・アンバニのなどのビリオネアも関心を寄せていると以前に報じられていた。
プーナワラがCEOを務めるセラム・インスティテュート・オブ・インディアは、1966年に彼の父親のサイラスによって設立された。フォーブスは、サイラスの保有資産を243億ドル(約3兆6700億円)と試算している。
インドのプネを拠点とするセラムは、麻疹やポリオ、インフルエンザなどのさまざまなワクチンを年間15億回分以上生産しており、パンデミックのピーク時には、新型コロナウイルス向けのワクチンのための新たな工場に8億ドル(約1210億円)を投資していた。
(forbes.com 原文)