3分の1ルールとして知られる商慣行で店頭から排除された商品や、季節が終わって売れ残った季節限定品など、まだ食べられるのに廃棄されるお菓子を集めてオフィスに届ける「ロスゼロオフィス・お菓子の不定期便」がスタートした。1万円からのサブスクリプションで、2カ月に1度、余剰食品が発生したタイミングで届けられる。何が入っているかはお楽しみ。ただし1万円の契約なら定価2万円分の商品が入るとのことだ。
ロスゼロは、2018年、「作り手と食べ手をつなぐプラットフォーム」としてスタートした。ロスゼロの創業者で代表取締役の文美月氏は、2001年にヘアアクセサリーを製造販売する会社を立ち上げたが、やがて不要になったヘアアクセアリーを発展途上国の子どもたちに届ける活動を開始。不要ヘアアクセサリーの提供者には、新しいヘアアクセサリーが買えるクーポンを発行するという事業に発展させることで社会貢献と企業の経営をうまく両立させた。
その後、カンボジアの学校にトイレを作るためのクラウドファンディングを開始し、返礼品にメーカーから提供された規格外の高級チョコレートを贈ったことを機にフードロス問題の解消を目指すようになり、ロスゼロを立ち上げたというわけだ。開始以来、約58万点(約150トン超)のフードロス削減に成功し、約3億円相当の食品の廃棄を阻止してきた。削減された二酸化炭素排出量は540トンにのぼると同社は話している。
本来は家庭向けにさまざまな食材を不定期便で送るサービスだが、オフィス向けのお菓子に特化したサービスを望む声に応える形で開発されたのが「ロスゼロオフィス・お菓子の不定期便」だ。お菓子を食べて社会貢献ができるとなれば、大手を振って休憩できる。
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